4月16日、今年のRIZIN開幕戦となる横浜アリーナ大会が開催された。
(強烈なボディブローを突き刺してフィニッシュしたRENA)
今大会では女子の試合が4つマッチメイク。榊原信行実行委員長が「RIZINは女子でもっている」と言うほど女子への注目度、評価が高い中で女子マッチのトリを務めたRENAは、ハンガリーのドーラ・ペリエシュと対戦。寝技を得意とする相手だけに、ストライカーのRENAにとっては試練とも言える一戦だった。
(開始早々腕十字に捕まり、あわや秒殺……の場面もクリア)
実際、ドーラは開始直後に組み付くと、そのまま寝技に持ち込んで腕ひしぎ十字固め。これで腕が伸びたRENAは、あわや秒殺負けの大ピンチに。
しかし、これを脱出してスタンドに戻すと一気にRENAペースに。三日月蹴りでダウンさせ、さらにグラウンド状態の相手に踏みつけ攻撃も。最後は左ボディフックを突き刺し、鮮やかなKOでMMA全勝をキープした。
ベースであるシュートボクシングにはダウンカウントがあるため、倒れた相手に攻撃するのは慣れていないRENAだったが、今回の試合で「吹っ切れた。怖いRENAが見せられたと思います」と言う。
(一戦ごとにMMAファイターとしての自信を強めているRENA)
RIZINを牽引する活躍もあり、今年はRENAを中心として女子のGP(トーナメント)が開催予定。MMAファイターとして最大の闘い、かつ狙われる立場にもなるが、「いろいろ試せたのでよかった」と、今回の試合に手応えを感じているようだ。
地上波中継では“メイン”に登場、注目度がますます高まっているRENA。ニッポン女子格闘技のエースは、さらにその存在感を大きなものにしている。
文・橋本宗洋