4月23日(日)舞浜アンフィシアターにて開催される「プロフェッショナル修斗公式戦 MOBSTYLES Presents FIGHT & MOSH」で、修斗世界フェザー級王者・斎藤裕に宇野薫が挑戦する。
41歳の宇野にとって、17年ぶりの修斗のタイトル挑戦。2000年の佐藤ルミナ戦で修斗ウェルター級タイトルを防衛した試合ともはや歴史の一部とも言えるほどの月日が経ってしまったが、2012年から修斗のリングや「VTJ」といった関連団体の試合にも定期的に上がり定期的に試合をしてきた。近年でいうと2015年、中村好史に修斗環太平洋ライト級チャンピオン決定戦で判定負け、大澤茂樹との対戦でKO負けと2連敗の後、2016年4月のファン・チョンホ戦ではスリーパーで1本勝ち、ちょうど1年のインターバルを経て現王者、斎藤裕への挑戦のチャンスが巡って来た。
そんな宇野だが、このタイトル挑戦を前に、トレーニングにも新しいものを盛り込み、メディテーション(瞑想)やコンディション管理なども刷新してこの試合の準備を行っている。幾つかのジムで様々なスキルを高めて来た宇野だが、特筆すべきはかつて「DREAM」で大敗を喫した青木真也や、日本を代表するトップファイター高谷裕之、北岡悟などが参加するグループの合同練習に参加、グラップリング技術を磨き続けている。
宇野は敗れた青木から技術を学ぶことについて「やっぱり、少し抵抗というかプライドみたいなものはあったのかもしれないですけど、そこを変に持っていたら強くなれないと思いますし。彼が強いというのはそれだけレベルの高い練習をしていることを僕も最初来た時に確認できましたし、だから負けたことも分かりましたから。自分としては変なプライドはなくて、習いたいという気持ちがありました」と明かした。
かつてのライバルから一方の教える側となった青木も「協力できることは協力したいし、認めるものがある、一生懸命やっている人だと感じる。自分で目標を持って一生懸命やりたいと思ってやっている、そこに嘘がない」と宇野を讃える。
青木は、「自分が仕事を受けるときは、『好きだから、金がいいから、後に続くか?』の3つが理由でやるんですけど、今回は『宇野選手が好きだからやった』ですね。
誰もが来ても教えるものじゃないし、特に秘策を与えている訳でもないんです。その秘策を与えてないことが秘策であって、どう攻めましょうとか戦略は全く与えないんです。問いはあってもそれはあなたの感性であって、その感性を信じています」と語った。ちなみに対戦者の斎藤裕を青木は「勝てない相手ではない(勝てる確率は)3割、4割。主語が宇野薫」とこの試合について表現した。
(AbemaTV格闘チャンネル/ONE DAYより)