次元が違う特大弾2連発だ。東京都高等学校野球大会決勝戦が4月27日、神宮球場で行われ、早稲田実業の主将・清宮幸太郎内野手(3年)がライバル日大三高を相手に、高校通算83・84号を放った。8回に右翼席上段に特大2ランを放つと、9回にはバックスクリーン左に同点3ラン。両校合わせて7本の本塁打が飛び交う超乱打戦の中、抜群の飛距離と衝撃で存在感を見せつけた。試合は延長12回、早稲田実業が日大三高を18対17でサヨナラ勝ちし、4時間2分の熱戦を制した。

誰が打とうと主役は譲らない。1年生時から注目を浴び続けた怪物・清宮は、両校合わせて7本の本塁打が飛び交う試合でも、豪快な本塁打2本で主役になった。4番を打つ後輩の野村大樹内野手(2年)に2本塁打を放つところを見せつけられた後だ。8回に放った83号は、明らかに他とは異なる勢いで弾け飛んでいった。右翼席上段にまで届く一発で「やはり清宮」と印象づけた。

これで終わらないのが超高校級のスラッガーだ。3点を追う9回、今度はバックスクリーン左まで同点弾を運んだ。高校通算84号で、西武・ヤクルトで活躍した鈴木健(浦和学院)、西武の主砲・中村剛也(大阪桐蔭)の83号を一気に抜き去った。注目度の高さから急遽ナイター開催となり、インターネットテレビ局AbemaTVでも生中継されたこの試合。誰よりも注目を浴びたのも、やはり清宮だった。

決勝とはいえ、春季大会は両校ともに夏の選手権大会に向けて戦力を試す“前哨戦”。多くの投手を登板されるなど、現在の戦力を見極め、相手の力を再確認する試合でもあった。研究され、警戒され、その中で誰よりも遠くに飛ばした。今年の夏も清宮が高校野球の中心だ。
(C)AbemaTV
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