新日本プロレス、九州での大一番である『レスリングどんたく』が、今年も開催される(5月3日、福岡国際センター)。
今回のメインイベントは、オカダ・カズチカvsバッドラック・ファレのIWGPヘビー級選手権試合。両国大会で試合後に襲撃された王者・オカダにとっては、防衛戦ながら借りを返すための闘いでもある。
毎年、豪華カードが組まれてきた『レスリングどんたく』。昨年はIWGP王座戦で、当時のチャンピオン・内藤哲也に石井智宏が挑戦している。
制御不能軍団ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンで大ブレイクした内藤は、オカダを下して王座獲得を果たしての登場。人気が高まり続ける“制御不能現象”真っ只中での防衛戦だった。
そんな内藤に挑んだ石井は、自他共に認める無骨な直球派ファイター。駆け引きなしで真正面からゴツゴツとぶつかり合う闘いを真骨頂としており、いわば内藤のスタイルとは好対照。それゆえ、この試合も熱戦になった。
また、この大会ではIWGPジュニアヘビー級王者だったKUSHIDAが、マット界のレジェンドである獣神サンダー・ライガーを相手に防衛戦。大ベテランが若い王者に挑むという意味でも、KUSHIDAがジュニアの歴史そのものに挑むという意味でも重要な一戦だった。
さらにNEVER無差別級王者・柴田勝頼と永田裕志による“かつての新日本”を思わせるタイトル戦など、豪華なカードが並んだ2016年の『レスリングどんたく』。今年の開催を前に、振り返っておきたいところだ。