4月9日(日)、両国国技館で開催された『戦国炎舞 -KIZNA- Presents SAKURA GENESIS』の試合前に、“エース”棚橋弘至選手と4人組アイドルグループ「夢みるアドレセンス」志田友美との対談が行われた。
2人は今回が初対面ということだが、志田は「スゴい筋肉でビビってます!」と棚橋の巨躯に興奮気味。一方の棚橋は、自身が大ファンであることを公言している『仮面ライダー』シリーズの「仮面ライダー鎧武/ガイム」に志田が出演していることを知っていたそうで、対談は出だしから和やかムードでスタートした。
■『腹筋は棚橋』って決まってるんです(棚橋)
志田:今日はよろしくお願いします! ・・・普段、どうやって筋トレされてるんですか?
棚橋:新日本プロレスの道場で若い選手と一緒にやったりとか、日本全国を試合で回っているので、その土地土地でジムを探して練習したりとか。それ以外は部屋で、年間300日、もしくは300回はやります。
志田:スゴい! 私も最近筋トレやってたんですけど、6パックになって。
棚橋:腹筋女子!
志田:腹筋女子です!
棚橋:腹筋女子なぁ……目障りだなあ(笑)
志田:えっ!なんでですか?
棚橋:“腹筋は棚橋”って決まってるんです(とTシャツをめくって腹筋を見せる)。
志田:ちょっと! ちょっとちょっと……触っていいですか? おお~、スゴイ!
棚橋:近年、女性が筋肉に関心を示してくれるのは本当にいいことですね。フィットネスとかダイエットとかに繋がってるじゃないですか、筋トレと。
志田:Twitterで見たんですけど、“裸エプロン”してらっしゃったじゃないですか? 胸が凄いありますけど……どのくらいあるんですか?
(※棚橋は3月24日に自身のInstagramで裸エプロン姿を投稿しSNSで話題となった。)
棚橋:え~と、C(カップ)かな……。
志田:待って待って!(笑)私より全然ある!
棚橋:もしくはDくらい?
志田:胸が無いことが悩みなんですけど、どうすればいいですか?
棚橋:それをここで言う?(笑)女性は脂肪だけど、男性は筋肉なんで、筋トレすると胸は小さくなるかもしれない。
志田:いま私が胸ないのは筋トレしてるからってことですかね・・・
棚橋:ノーコメントで(笑)
■棚橋選手からはモテオーラがあふれ出てます!(志田)
志田:なんか棚橋選手を見てて、絶対にモテるなって思ったんですけど?
棚橋:どういうところが?
志田:男らしい体格と、事前にちゃんと(自分のことを)調べくれたり。『(仮面ライダー)鎧武』に出てたこととか。
棚橋:それはもう、こっちは応援してる方だったからね。
志田:でも、『鎧武』の時と顔が違くないですか?
棚橋:キレイになったよね。
志田:キャー!ありがとうございます(笑)。そのとき太ってたんですよ。
棚橋:当時から、ぽっちゃりのイメージではなかったよ。
志田:優しい!どのくらい女性にモテてきたんですか? 聞きたい!
棚橋:うーん、もう結婚してるしねえ・・・。結婚14年、娘が中学校2年生。
志田:えっ!私と近いですね。
棚橋:娘の方が志田さんに年齢が近いね。まあでも、モテ期ってあるじゃん?
志田:今もモテ期ですか?
棚橋:生まれてからずっとモテ期かな。
志田:キャー!ヤバい!分かりますもん、絶対モテるんだろうなっていう。
棚橋:モテオーラが?
志田:出てます!
棚橋:褒められるなあ・・・今日(笑)。僕、割と自分のことを自虐して笑いを展開していくタイプなんで、褒められると調子が狂う(苦笑)。
■「プロレスに予習なし」ただ目の前で起こることを楽しんで(棚橋)
志田:プロレスをはじめたきっかけを教えてください! なぜプロレスを好きになったんですか?
棚橋:小中高と野球をやってたんですけど、あまり上手くなかったんですよ。でも“なにかやらないといけない”と思ってて、それで野球をやったんですけど、本当に好きでやってたかどうかが疑問だったんです。
でも、高校生のときにプロレスを見て「なんだこれ! 面白い」ってスゴく感動して。初めて雑誌を買ったり、深夜に起きてビデオ録画したりして、自分から情報を集めはじめたんですね。プロレスを見て知ってから、生活が1000倍楽しくなって、プロレスを中心に生活が回り始めたんです。フットワークも軽くなったし、プロレス会場にも行くようになったし。で、プロレスのことを勉強するじゃないですか、雑誌とかで。そしたら年間130試合くらいしてるんですよ、あの人たち。
志田:マジですか!?
棚橋:毎日やる会場が違ったら、毎日元気でやってるわけじゃないですか。“昨日試合だったから今日は疲れた”なんて言えない人たちのことを知って「スゲえなあ~」と思って。で、僕もプロレスラーになったら肉体的にも精神的にも強くなれるんじゃないか? と思って、スゴく憧れて。それがスタートですね。
志田:へ~~!!なんか、語ってるときの目がスゴくカッコイイ! 真っすぐで“男だぜ”みたいな。
棚橋:ホントに? 今日は褒められる日だなあ(笑)
志田:私、全然プロレスを間近で見たことなくて。プロレス初心者はどういう風に楽しんだらいいですか?
棚橋:何にも考えなくていいです(キッパリ)。
志田:え、私それが一番得意です!(笑)
棚橋:ただ目の前で起こることを楽しんでくれれば!
例えば選手の名前を知らなくても、ムキムキの男が2人出てきて戦ってたら、面白いでしょ?
志田:燃えますね!
棚橋:それでいいんだよ!『プロレスに予習なし』です。
志田:おお~~!
棚橋:手ぶらで来てください。あとはもう周りの歓声とか、応援したい選手がいたら名前を呼べばいいし。
予習しないで来ても、帰ったら復習したくなるんです。「あの選手の名前なんだろう?」「この技なんだろう?」って気になってしまうので。
志田:じゃあ私も何も考えずに・・・!
棚橋:何も考えないで見て下さい!今、新日本プロレスには色んな選手がいるんですよ、カッコイイ選手や面白い選手とか。必ず“推し選手”が見つかるんです。
志田:“推し選手”は欲しいですね、確かに。
棚橋:推しが1人いると、その選手が勝った負けたで応援にもスゴく熱が入るし。だから“棚橋入口”で観に来ても、けっこう推しが変わったりするんです(笑)
志田:へー!
棚橋:特に今は、チャンピオンのオカダ・カズチカがカッコいいので。今日はタイトルマッチがあるんですけど、棚橋から入ってきたファンが、オカダに流れていくっていうパターンが最近・・・(笑)。
志田:えー、ヤダー!私はちゃんと棚橋ファンなんで!
棚橋さんはどんなジャンルなんですか? カッコイイとか面白系とかで言うと。
棚橋:僕は・・・“エース”かな!
志田:おお!いいですね!
棚橋:カッコイイとか、大きいとか筋肉あるとかじゃなくて、“エース”。
志田:ちなみに私も「夢みるアドレセンス」ってアイドルしてるんですけど、エースって言われてます。
棚橋:繋がってるね~!俺は自分で“エース”って言いはじめたんだよ。野球でもエースピッチャー、サッカーでもエースストライカーがいるのに、プロレスにエースがいなかった。エースを名乗ったら、その選手中心に“流れ”が生まれてくるから、エースって必要だなって思ってたんで、じゃあ「エース取った!」みたいな。
志田:へ~!
棚橋:だから今、オカダと内藤(哲也)っていうチャンピオンがいるんですけど、それでも“エースは棚橋”。これ他の選手は大変だよね、棚橋がエース持ってっちゃってるから。どんだけ頑張ってもなかなかエース交代にならない。引退するまでエース。『棚橋のあとにエースなし』(笑)