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 テレビでは様々な芸人が活躍している。中でもコンビで活動する芸人は多く、相方との掛け合いで笑いを作っていく。コンビでは自分にない部分を相方に求め、相方にない部分を自分が補っていき、お互いが助け合っているというのがいいコンビであるといえる。そんなコンビとは、一体どのようにして組まれているのだろうか。

 最近ではいろいろな事務所の養成所があり、そこで出会ってコンビを組むというパターンが多い。養成所ではネタを見せる時間や特技を披露する時間があり、それを見て「あの人面白いな」「ツッコミがうまいな」などと観察するのである。養成所ではお試しで組んでいることもあるので、既にコンビを組んでいる場合でも目を付けておき、解散したと聞いたらすぐに連絡をしてコンビを組むということもある。

 野生爆弾やチュートリアル、どぶろっくのように、出会いが幼稚園や保育園であり、仲の良かった二人がその後コンビを組むというパターンもある。高校や大学などで出会った二人がコンビを組むということも多い。幼馴染や同級生でコンビを組んだ場合は、長年の付き合いでできあがったコンビネーションや、小さい頃の思い出で笑いを取ることができ、そうでない出会いのコンビから羨ましがられることも。

 さらに、千原兄弟や中川家などのように兄弟で組むコンビも増えてきており、最近では吉本興業のミキが兄弟コンビとして人気が上がってきている。兄弟の場合はさらに小さい頃の思い出が密であり、コンビネーションも抜群である。

新たなる相方探しの方法とは

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 このように、養成所や幼馴染、または同級生、兄弟などから相方を探して組むパターンが「王道」ともいえたが、そんな中、新しい相方の探し方が出始めている。それが相方募集掲示板だ。今やネットで相方を探す時代になってきているのである。

 掲示板には自分がボケなのかツッコミなのか、どんなお笑いをやりたいのか、好きな芸人は誰なのかなどを書き、相方を募集するのである。「ネタを書いてもらいたい」や「温厚で根気がある人」「今までコンビを組んだことがある人」など、さらに細かく相方に求める条件を書く人もいる。それを見て、相性がよさそうだと思ったら連絡をして、実際に会って話し合いをする。そして実際によければコンビが結成されるのである。

 さらに、最近では「相方探し飲み会」が開催されている。大きなものだと20対20くらいの規模の飲み会もある。この飲み会には一度も会ったことがない人たちが集まり、ボケ側とツッコミ側に分かれて座り、お互いの自己紹介タイムから始まる。合コンを想像してもらうとわかりやすいかもしれない。好きなボケ、好きなツッコミを発表する時間もある。一通り終わると席替えタイムがあり、好みのボケやツッコミの人の近くに行ってより深く話を聞くのである。実際に「相方探し飲み会」でコンビを組んだというある芸人はこう話す。

 「意外とその場でどんどんコンビが結成されていっていました。僕は内気なのでその場であまり話せなかったのですが、一人だけ僕と同じようにあまり話をしていない人がいたんです。それが今の相方です。似た者同士だったのですぐに打ち解け、連絡先を交換し、後日二人で会って正式にコンビを組みました」

 TwitterやFacebookで相方を募集している人もいる。養成所での出会いや知り合いとコンビを組むという、従来のやり方にはとらわれないニュータイプのコンビが今増えているのだ。

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