Krush、K-1と同系列の新たな立ち技格闘技イベントとして、今年スタートしたのが『KHAOS』だ。カオス=混沌というネーミングの通り、実験的な試みを積極的に行なっていくのが『KHAOS』の特徴。第1回大会では、“KHAOS ROYAL”として大会前日に抽選で対戦相手を決めるという形式が話題となった。
(K-1甲子園でライバルだった軍司と龍矢)
5月13日、新宿FACEで開催される第2回大会は“KHAOS TEENS”。出場選手が全員10代というコンセプトだ。
現在の立ち技格闘技界はキッズ、ジュニア部門も充実しており、高校生でプロデビューする選手も増えた。トップ戦線で活躍することもあり、若いことが未熟さとイコールにならない。野球で言えば“超高校級”や“高卒ルーキーが打率3割”といった雰囲気だ。
今大会に出場する選手も、もちろんハイレベル。軍司泰斗は、すでにKrush -53kgの次期タイトル挑戦権を獲得している選手だ。対戦相手の龍矢とは、K-1甲子園で1勝1敗だったライバル。プロでの実績には差があるが、お互い「プロの舞台で決着を」という気持ちがある。
(再起をはかる佐野は里見と対戦)
佐野天馬も、デビュー当時から将来を嘱望されてきた選手。Krushの-60kg王座決定トーナメントでは敗れたが、ここから出直しとなる。そんな佐野と対戦するのは里見柚己。どの出場選手よりも「自分のほうが上だと証明する」という佐野に対し、里見は『KHAOS』連続出場。前回はKO勝利を収めており、勢いがある。
こうした若い選手たちの闘いは、もちろんKrush、K-1という大舞台へもつながっている。『KHAOS』をきっかけに飛躍する選手も出てくるはず。そんなストーリーを追いかける意味でも“KHAOS TEENS”には注目だ。