第86回アカデミー賞(R)を受賞した『ゼロ・グラビティ』の原点といえる映画『ノー・エスケープ 自由への国境』が全国で公開中。『ゼロ・グラビティ』で父アルフォンソ・キュアロンと共同脚本を手掛けた息子ホナス・キュアロンがメガホンをとり、メキシコ=アメリカ間の移民問題を描く。


メキシコ=アメリカ間の移民問題にいち早く目をつけ、構想8年をかけて完成した本作。奇しくもアメリカではトランプ政権が発足し、メキシコとの国境にいつ壁が作られるのか世界から注目されている。『バベル』『天国の口、終りの楽園。』のガエル・ガルシア・ベルナルが不法入国を試みる主人公モイセスを、『ウォーキング・デッド』シリーズのジェフリー・ディーン・モーガンが不法入国者を襲う謎の襲撃者サムを演じ、逃げ場の無い砂漠という空間で繰り広げられる衝撃の連続に、一瞬たりとも目が離せないソリッド・シチュエーション&サバイバルエンタテインメントだ。
息子との仕事は「対等な二人のコラボレーションだった」

プロデューサーを務めた、アルフォンソ・キュアロンは息子であり、本作の監督であるホナス・キュアロンとの仕事について「ホナスは彼自身のやり方でこの映画の形を作っていった。ホナスが僕が好きな監督達の撮り方に影響を受けているのを観るのは嬉しかった」と、メキシコ映画界の巨匠ギレルモ・デル・トロやアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの名を出しながら、嬉しそうに語り、また「ホナスにはあまり力み過ぎないようにと言ったんだ」と親としてではなく、先輩として忠告したことを明かした。
「でも僕たちの関係は、アドバイスや指導ではなく、対等な二人のコラボレーションだった」と充実した共同作業の時間を振り返った。また、本作について、「素晴らしいアトラクション映画だ。見入ってしまうことを保証するよ」と自信たっぷりにインタビューにこたえた。




ストーリー
正体不明の襲撃者。水なし、武器なし、逃げ場なし。希望はあるか—。メキシコ=アメリカ間の砂漠の国境。不法入国を試みるモイセスと15人の移民たち。突如襲いかかる銃弾。襲撃者は正体不明。摂氏50℃。水なし。武器なし。通信手段なし。“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇が今、始まる。
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