5月17日後楽園ホール大会で遂に開幕する「BEST OF THE SUPER Jr. 24」の前日記者会見。ディフェンディングチャンピオンに現IWGP王者と実力者揃いの激戦区となったAブロックに対し、キャラクター的に強烈な個性が、絡み合うこともなく打ち消し合う、その点で非常に不気味なのがこのBブロックだ。
まずは、連続出場で常連となったタイガー・マスクから「16年連続ということで、16年も出ると、選手もみんな変わって、すばらしい選手が集まってます」、タグチジャパン監督として今や全国区の田口隆祐は「タグチジャパン、ジュニア戦士大募集ということで募集をかけたら、このように16名のすばらしいジュニア選手が集まってくれました(笑)全選手にタグチジャパン入りの可能性がありますので、全力でがんばっていただきたいと思います。私も代表入りを外されないように精一杯がんばります」と、楽しいコメント。
このブロックで特に注目を集めているKUSHIDAは、新たに海外で獲得したROH世界TV王座を携えての登場となった「今年に入って2回、高橋ヒロムに負けてしまいまして、IWGPから一番遠ざかってしまいましたが、ROHでこのベルトを・・・反撃の狼煙は上がりました。凄いメンツが揃いましたが、今年抱いた悔しさを燃料にして、全力で戦い抜きます」と、短期間の海外遠征で心を新たに大会に臨む気持ちを語った。
ACHは「自分自身がしっかりとシングルのレスラーであるということを、ここで証明してみせる。」、金丸義信は「試合なんかどうでもいいんだよ。とにかく金だ、金。それだけ。そして、最後は鈴木軍でこの酒で祝杯だ。それだけだ」と相変わらずのぶっきらぼうなコメント。エル・デスペラードは「見渡してみれば、なんだ、この間チャンピオンに2分足らずで負けたとか、ただただ長く出てるのが自慢の選手とか、変態とか。どうでもいいブロックになったな、こっち側はな。楽しみだよ」と鈴木軍の毒の部分が全開だが、ユニットでA・Bブロック含め4人を派遣する鈴木軍、実に不気味な存在だ。
Bブロックの会見で、今後の展望も含め語ったのがBUSHIだった。「ジュニアが一番注目される大会、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア。この大会で一番闘いたい相手がいるんだけど、お互いが決勝まで進まないと闘えないんで。それも一つの運命なのかなと思います。言いたいことは一つだけ。今年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア、楽しみにしてます。エンセリオ、マジで」と、決勝で戦いたい相手と同門ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの高橋ヒロムを逆指名してきたBUSHI。ヒロムも「ずっと闘いたかった相手を、大阪城ホールのチャレンジャーとして指名させていただきます」と対戦相手を匂わせていた。
最後は「時差ボケで眠いんで帰っていいですか?」と、写真撮影を拒否し勝手に退場していったBUSHIだが、すでに大会はおろかブロック外での戦いを見据えているのは明らかだった。