5月19日(現地時間)、イギリス、ウェンブリー・アリーナで開催される総合格闘技「ベラトール179」。今回の注目カードは、メインイベントとなった元UFCファイター対決、ポール・デイリーとローリー・マクドナルドの対戦だ。
マクドナルドといえばここ1~2年活発化しているUFCのトップファイターが「第2の団体」ベラトールへの移籍を象徴する選手の1人。昨年の夏の移籍発表は大きな話題になったが、いよいよ新天地での初陣となる。
UFCのでの戦績が非常に輝かしいものだ、BJペン、デミアン・マイア、タイロン・ウッドリーといった錚々たる面々を打ち破り、ロビー・ローラーに敗れたものの、1Rで鼻を破壊されながらも不屈の試合をみせた試合に象徴されるように、数々のファイト・オブ・ザ・ナイトやパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトといった大会MVPを獲得して来た「名勝負量産マシーン」としても知られる。
一方のポール・デイリーもまたUFC移籍組の1人だが、参戦したのはすでに10年以上前。2015年以降ベラトールの主戦場にし、4戦して3勝1敗、落とした試合もウェルター級王者ドゥグラス・リマ戦での判定での敗戦のみ。
一足先にベラトールのウェルター級の上位戦線を戦い抜いてきたデイリーは現在ランキング3位と好調を維持していることを考えると、ベラトールとUFCのトップランカーのレベルを推し計るベンチマークという意味でも興味深いマッチメイクとなる。
前述の王者、リマ含め、元王者でベンソン・ヘンダーソンも撃破したアンドレイ・コレシュコフ、連勝街道をひた走るMVPことマイケル・ペイジなど、タレントを抱負にかかえているベラトールのウェルター級戦線、鳴り物入りで入ってきたローリー・マクドナルドとはいえ簡単にトップに立てる保証はないまさに激戦区、「名勝負を作り続ける男」マクドナルドの今後の活躍を占う意味でも大注目のカードとなりそうだ。