自民党の部会で三原じゅん子議員が発言していた際に飛び出したあるヤジに、三原議員が激怒している。

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 事の発端となったのは5月15日、受動喫煙対策について話し合われた自民党の厚生労働部会。自身も2008年に子宮頸がんを患い、子宮を全摘出している三原議員は、「がん患者にとって職場での受動喫煙は耐えがたいものだ」と懸命に訴えかける。しかしその最中、とんでもないヤジが飛び出した。ヤジを飛ばした議員は、複数人の証言から浮上したところによると、自民党の「たばこ議連」に所属する大西英男衆議院議員だ。

 三原:「本当に自分の命がかかってて治療している中で、その仕事柄、喫煙されている所で働くことの苦しさというのは、どういうものがあるか」

 大西:「働かなければいいじゃん」

 三原:「働かなければいいというそんな話がありますか。がん患者さんはそういう権利がないんですか」

 大西:「そういうことは言ってないでしょう、何も」

 部会を終えて三原議員は、「私もそう(大西議員)だと思っている。同じ党であるから、非常に情けないという気持ちでいる。『だったら働かなければいい』という発言は本当に私としては許せないもの」と怒りをあらわにした。

 大西議員は当初、「絶対にあり得ない」と発言を完全否定。ところが夜になって一転。Facebook上で発言そのものは認めつつ、「私は『がん患者は働かなければいい』という趣旨で発言を行っていない」と釈明した。フェイスブックでは「今回のことを契機に受動喫煙対策の議論が本筋と違う方向に進むことは不本意」と締めくくられている。

 そして22日午後、大西議員は会見を開き。「がん患者や元患者の皆さまのお気持ちを傷つけたことを深くお詫び申し上げる」と謝罪。また、「小規模飲食店の倒産の懸念から喫煙を認めてもいいのでは」と自身の立場を説明し、がん患者が働かなくてもいいという趣旨ではないと釈明した。

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 実は大西議員が問題発言をしたのは今回が初めてではない。2014年4月には上西議員が地方の過疎化問題について発言をしていると、「子ども産まないとダメだぞ」と発言。また2015年6月、自民党の勉強会で「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」と発言し、その翌週、改めて記者団の前で個人の考えとして述べたのが、「(マスコミを)懲らしめようという気はあるんですよ」というものだ。さらに2016年3月、所属派閥の会合で、自民公認候補への支援を依頼して断られた話をしながら、「『自民党はあまり好きじゃない』と言う。巫女さんのくせになんだと思った。誘って、夜に説得しようと思った」と発言したことも問題になっていた。

AbemaTV/原宿アベニューより)

(C)AbemaTV

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