痛みが伴わない乳がん検査が可能となる新たな技術が開発された。

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 日立製作所が開発したのは、リング状の装置から出る超音波で自動的に乳房の腫瘍を発見する技術。検査を受ける人はうつ伏せの姿勢になり、水で満たした検査容器に乳房を入れるだけだ。乳房を強く挟んでX線を当てるマンモグラフィーによる検査のような痛みが伴わずに済むという。マンモグラフィー検査は精度が高いものの、乳腺の密度が高い場合は腫瘍を検出しにくいという課題があった。また、従来の超音波検査は検査をする人の技術によって検出レベルに差があった。

 日立製作所研究開発グループのリーダー主任研究員・川畑健一氏は今回の開発について、「感度が原理的に高いし、誰が測っても一緒で早期発見につながったらいい。簡便で不快感を伴わないものがいいと思うので、(検査の)バリアーが下がると思う」と述べている。日立は2020年の実用化を目指している。

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 乳がんは日本人女性の中で最も多いがんと言われており、早期発見が重要となる。ところが、OECD(経済開発協力機構)によると日本人女性の乳がん検査受診率(対象:50~69歳)は41%(2013年)と諸外国と比べても低いことが分かる。「マンモグラフィーは何をされるか不安。かなり痛いと聞く」「体の一部を差し出すのに抵抗がある。特に医師が男性の場合は」などの意見もあり、受診率が低い理由となっているようだ。

 日本医師会によると、14人に1人が乳がんにかかるとされている。若い20代でも乳がんにかかることはあり、若年層では乳がんの早期発見が難しく病状が進んだ状態で発見されることが多いという。

AbemaTV/原宿アベニューより)

(C)AbemaTV

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