今、「トランクルーム」が人気となっている。

 トランクルームとは、荷物を一時的に預けるサービスのこと。その市場が近年、右肩上がりを続けており、2008年に250億円だった市場規模が8年で2倍の500億円以上にまで膨れ上がっている。若い世代に使用したいか聞いてみると、「アイドルグッズを保管したい」「衣替えで利用したい」など、興味を持っている様子だ。

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 どのような人たちがトランクルームを利用しているのか。空調完備、敷金・礼金無料などのサービスで、オリコン日本顧客満足度ランキング8年連続No.1トランクルームとなっている業界最大手の「キュラーズ」(横浜・関内店)を取材。マーケティング部の池田大和さんに話を聞いた。

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 池田さんによると、お客様の大切な荷物を預かるということでセキュリティは万全になっているそうだ。エレベーターは利用する階のみに停まる仕組みで、他の階には停まらない。「キュラーズ」は自社所有のビルで運営しているため、このようなセキュリティシステムが可能だという。館内には全部で1200室のトランクルームが並んでおり、収納スペースはコインロッカーのようなボックスタイプから畳5畳分の広さのものまで、用途に合わせて利用することができる。

 キュラーズ横浜・関内店で人気のトランクルームには、「Box-3」(月額税抜4270円)、「0.5畳」(同8260円)、「1畳」(同11060円)、「5畳」(同40250円)などのタイプがある。

 「一旦実家(大阪)に戻っていたのでその間荷物を移していた。価格も手頃だし、管理体制がすごくいいと思った。それでここを選んだ」と話すのは、引っ越しの間の荷物管理という目的でキュラーズを利用していた若い男性。引っ越し業者も慣れた作業でキュラーズから荷物を出していくが、「(作業を行う頻度は)うちの営業所は月に1~2回くらい」と話す。

 続いてキュラーズに現れたのは2人の牧師。彼らの収納スペースに収められていたのは、楽器などの音響機材だ。「教会というと建物を持っているみたいなイメージがあるが、僕らは音楽活動をしている。精密機械は車に入れっぱなしだと熱くなって故障してしまうので、そういうものを倉庫の空調が効いていて安全な場所に入れている」と話した。

 トランクルーム市場はこれからも拡大していくと予測されている。現在店舗数は全体で8000店舗ほどとなっており、ファミリーレストランが約9400店舗ということから、同じくらい身近な存在になりつつある。

 よく預けられるものは「1位 家具、2位 書籍・雑誌、3位 レジャー用品、4位 家電、5位 衣服」となっている。また最近では、2011年の東日本大震災以降、水や食糧・防災グッズ等の備蓄場所に利用する人が増えており、ほかにも、自宅が被災した場合のために契約書類などの重要書類を預ける人や、趣味を楽しむ“部屋”として人形等を預ける人もいるという。

 トランクルームの人気が高まっているのには、もう1つ投資としての側面がある。トランクルームは費用が安い、手間がかからない、利回りは10%以上と、マンション投資と比べて、いい条件が揃っているのがその理由だ。

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 またトランクルームと同じく人気のサービスとなっているのが「minikura」だ。段ボールに荷物を詰めて宅配便で預けるだけというそのサービスが注目を集めている。「minikura」の倉庫に運ばれた荷物は温度・湿度・セキュリティが万全な状態で保管され、1点ごとに写真撮影もしてもらえる。必要になった商品は1点ごとに取り出すことができるという新しい形のサービスだ。インターネットで簡単に少ない荷物から預けることができる。

AbemaTV/原宿アベニューより)

(C)AbemaTV

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