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 「あずきバー」は1973年の発売以来、40年間愛されてきた国民的アイスバーだ。年間の売上本数は約2億5000万本、2016年には年間売り上げランキング1位となった。

 「あずきバー」の特徴は何と言ってもその硬さだ。とても硬いことで有名で、一説では世界一硬いアイスとも言われている。

 ナイフメーカー「ジーサカイ」の刃の硬度を測る硬度計で「あずきバー」を測定したところ、数値が一瞬、宝石であるサファイアの硬度227を超えた。測定物に圧をかける硬度計ではアイスが溶けてしまうため、具体的な数値は特定できないが、凄まじい硬さであることが分かる。

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 あずきバーの硬さには秘密がある。原材料は小豆、砂糖、コーンスターチ、塩のみで、脂肪分を含む乳製品を一切入れていない。マイナス35度の冷たい液体を常時シャワー状にかけることで小豆が沈む前に瞬間的に凍らせて、小豆が均等になり、サファイア超えの硬さになる。

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 そんな世界一硬いアイスを「かき氷にしてしまおう」という企画を、タカラトミーアーツが実行した。「2017年の夏に向けて商品を考えるに際してインターネットで、井村屋さんのあずきバーが硬いという話を思い出しまして、この硬いバーをかき氷にしたら面白いんじゃないかと」と話すのはタカラトミーアーツの和田香織さん。「世界一(硬い)と言っても食べ物だし、なんとかなるんじゃないかなと」という思いで始まったと話した。

 一方で、三重県の津市に本社を構える井村屋はこの企画を聞いてどう思ったのか。開発部の嶋田孝弘さんは「我々も最初無理だろうと思ったんですけれど、やれるのであればやってもらおうという気持ちで話を聞きました。削れたほうが面白いかなと思って」と振り返る。

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 そして、6台の試作機を経てついにかき氷機が完成。「タカラトミーアーツはいろいろなクッキングトイを商品化してきました。今までの技術を駆使して硬いあずきバーを削るという難問をクリアすることができました」と、和田さんは話す。削ることだけでなく、スティックを抜くのにも苦労したそうだ。一体どのようなかき氷機ができたのか。

 完成したかき氷機「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」(税抜・2800円)は見た目が赤く、コンパクトなサイズ。まずはスティックを抜き、固定した後、アイス部分を削っていく。これでおいしい「あずきバー」がかき氷として食べられる。「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」は、6月29日に販売開始される。

AbemaTV/原宿アベニューより)

(C)AbemaTV

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