将棋の第88期棋聖戦五番勝負が、6月1日から開幕する。棋聖のタイトルは、通算タイトル97期を誇る羽生善治三冠(46)が、08年から9期連続で防衛している。近年では豊島将之八段(27)、永瀬拓矢六段(24)といった若手実力者との五番勝負が続いているが、今年の挑戦者・斎藤慎太郎七段も24歳の若きエースだ。
 若手棋士の挑戦を退け続ける羽生三冠だが、昨年の永瀬六段との五番勝負は、先に2勝を許しタイトルに王手をかけられるなど苦しめられた。言わずとしれた将棋界のレジェンドとはいえ、名人戦・順位戦ではB級1組に昇級、七段への昇段も果たし勢いに乗る斎藤七段だけに、激しい戦いが予想される。