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 史上最年少で将棋のプロになった中学3年生の藤井四段。25日、竜王戦の予選の決勝で勝利し、デビューから19連勝を決めた。

 この戦いの裏では、局面における最善の手をAIが予想、実際に棋士が指した手と比較して評価してくれるソフト「Aprey(エイプリー)」を駆使した観戦が行われていた。

 ソフトのプロデューサー・石井直樹さんは「このソフトを使えば、どちらの形勢が有利かなど、将棋がわからない方でも理解することできるます。これまでにはない将棋の見方ができる可能性があります」と話す。

 「Aprey(エイプリー)」を開発したのが、HEROZ(ヒーローズ)。2013年、ハンデなしでプロ棋士に初勝利、今年になって佐藤天彦名人に勝利し「電王」の称号を獲得した最強の将棋ソフト「ponanza(ポナンザ)」を開発した企業だ。

 同社代表取締役の林隆弘氏はAIの進化について「将棋の場合、1年前のAIと対戦させた場合、最新のAIが90%は勝つ、それくらいの異常な進化のスピード」と話す。

 実際に、将棋を始めとするボードゲーム界でのAI開発の進歩は著しい。将棋ではポナンザの他にも「elmo(エルモ)」が活躍しており、囲碁では「アルファ碁」が世界最強と評される中国の柯潔(かけつ)九段を破ったばかりだ。

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 ポナンザは自分の棋譜を自ら学習し、強くなっていく。「もしポナンザ同士を対局させたらどうなるのか」との問いに林氏は「同じポナンザでも戦いに"型が"あり、その違いによって、なんとか決着はつくはず」と話す。

 林氏は「将棋で言えば、すでにAIは人間の手に負えないレベルに達している」と話す一方、「私も開発者も人間なので、棋士たちを"負かしたい"というよりは、人間社会がよくなっていくのに貢献したい」といい、その技術は証券会社における市場予測やFX、株取引にも応用されているという。

 実は林氏自身も高校時代、『全国高校将棋選手権』で優勝した経験があるキャリアの持ち主。

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 実際に話をしたこともあるという藤井四段について林氏は「彼は小学校の頃に『詰将棋選手権』という、頭の回転を競うような大会に出場し3年連続で優勝している。間違いなく頭脳が優れている。最近では、そこに(将棋を)研究した分がついてきているので、とてつもない」と話す。

 これまでのAI対プロ棋士の対局成績は14勝5敗でAIが勝ち越している。快進撃を続ける天才中学生棋士とAIが対局したとしたら、どちらに軍配があがるのだろうか。気になるところだ。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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