「毒親」とはいったいどのような親で、子どもにどのような影響与えるのだろうか。もし自身の親が“毒親”だった場合、離れることはできるのだろうか。SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、“毒親のムスメ”をテーマに当事者たちが赤裸々に語った。
(ソプラノ歌手の宮澤那名子さん)
ソプラノ歌手で毒親についてのブログを運営している宮澤那名子さんは「渦中にいるときには毒親の異常さに気がつかない」と説明。「バイトや友達との予定も全部母親基準で決めていて、母が1人になるのが可哀相なので友達と夜ご飯に行くって言えなかった」と話し、母親基準でしか決められなくなっていた当時の自分を振り返った。親と離れることを決意し、28歳で家を出た当初も「自分がお昼ご飯に何を食べたいのか分からなかった」と話す。
現在では実家から3分とほとんど距離の変わらない場所に住んでいるが「一人暮らしが無駄だとは思いません」と話す。実家を出たことで、母親との関係も変わったという宮澤さん。「母も良い母親でいようとして私に縛られていたこともあったみたいだけど、私がいなくなったことで、母が自分の趣味に没頭するようになった。母親を徹底的に嫌いになる前に離れることができて良かった」と、毒親と離れて生活を送ることの重要性を語った。
これを受け、毒親との関係を赤裸々に綴った著書「解縛」を出版しているタレントでエッセイストの小島慶子さんは過去に親と7年間会わなかった時期があると告白。「臨床心理士の先生に、辛かったら会わなくていいんですよ、究極の親孝行はあなたが幸せになることですよって言われた」と話し、「今は親も歳をとっているし、私も大人なので、その距離感で安定している」と説明した。
(自身の経験を漫画にしている春キャベツさん)
一方で、結婚を機に精神的に毒親から離れつつあると話すのは、毒親から受けた自身の経験を漫画にしている春キャベツさん。「地理的な距離感も大事だけど、精神的に離れられるかは別の問題」としたうえで、「結婚したことで自分の家族は実家ではなく、旦那と子どもになった」と説明。「自分が優先すべきは実家ではなくて今の家族だって思ってから、実家で何が起こっても平常心でいられるようになった」と話した。
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)