6月3日、『道標明の人情酒場物語 ビンビンすぎる世界の獣神&越中詩郎スペシャル』(AbemaTV)が放送された。同番組はプロレスラー・田口隆祐が扮する演歌歌手・道標明がMCを務めるトークバラエティで、今回がレギュラー化第1回目の放送となる。
雨の上野毛駅に降り立った道標は、1人目のゲストがいるという新日本プロレス道場を訪れる。ヤングライオン・川人拓来に促され中に入ると、そこには獣神サンダー・ライガーがいた。道標はライガーとともに原宿へ移動。原宿は3日に開催された『BEST OF THE SUPER Jr.24』の優勝決定戦の会場である国立代々木競技場・第二体育館の最寄り駅になっている。
2人は会場に向かうことなく、なぜか竹下通りでプリクラ撮影を楽しみ、通りを抜けた場所にある東郷神社で『BEST OF THE SUPER Jr.24』の必勝を祈願。しかし、お互い願いが同大会の優勝だったことから、道標は「いつかまた、優勝するといいなっていう……」と、解釈を捻じ曲げて先輩に祈願を譲った。
日が暮れたころに湯島駅にやってきた2人は道標のお勧め店、焼き鳥「彩とう」の前に。ここで越中詩郎選手が登場し、代名詞といえるヒップアタックを道標に見舞う! 店に入り宴会がスタートしたが、大先輩2人を前にして緊張している様子の道標。「ジュニアの歴史のスター」と<IWGPジュニアヘビー級王座の初代チャンピオンである越中の偉業を讃えると、越中は「たまには初代のチャンピオンも呼んでもらいたいよねえ?」と愚痴をこぼした。
その後、料理が出てくると食レポ合戦となったが、ライガーの的確なコメントを放つ一方で、道標は気の利いたコメントができず、とりあえずメガネを光らせてその場をしのぐ。さらに越中は、ライガーの食レポ中に酒を注文したり、感想を言う前に料理を食べつくしてしまったりと、やりたい放題の様子であった。
しかし、ここで急にプロレス興行の話となり、越中は道標に「(ライガーの)背中はしっかり見とかないと駄目だぞ」とアドバイスをはじめる。さらに、長州力や藤波辰爾の名前を挙げて「いっさいアドバイスとか、してくれたことなんか一つもない。高い壁になってくれただけ」「それで何かを感じるか、感じないか」「いずれお前もそういう立場になるんだから、しっかりしないと駄目だぞ」と矢継ぎ早に助言したが、道標はひたすら「はい!」と返事をしつつ「(田口に)伝えときます」とコメントするしかないようだった。
そんな道標は、越中選手にヒップアタックのルーツをたずねると、チャボ・ゲレロ選手と戦うことになった際に、ゲレロの持ち技だったヒップアタックをあえて使ったのがはじまりだったと明かした。こだわりを持ち始めたのは、長州や高田延彦選手から「あんな技、効かない」と言われたときに「お前ら冗談じゃねえぞ!」という反骨心から多用するようになったきっかけだという。
その後はライガーと越中の独壇場となり、越中が「今日ゲスト、マズかったな。違うゲストにしたらよかったな」というと、道標は「最終回かもしれないですね」「次回から『獣神サンダー・ライガー人情酒場物語』になるかもしれないですね」と、レギュラー初回にして弱気になっていた。
さらに、ここにきて越中が、田口が自身の許可を取らずにヒップアタックを使っていることに不満を露わにする。道標が自身のヒップアタックの評価を求めると、越中は「大したことない。ケツがまだ柔らかい」と切り捨てていた。
ライガーは田口選手に向けて『BEST OF THE SUPER Jr.24』について「何を狙って出場するのか、何のために出場するのか」と質問したいと要求。道標は田口の心情を代弁し「15年の集大成」として、自身の選手生活の1つの区切りであるとコメントすると、越中が「キリもクソもないんだよ。やれって! いけって! やってやれって!!」と言葉をかけた。
さらに道標は「田口隆祐は2017年『SUPER Jr.』全勝優勝ですね」と決意を語ると、越中が「俺が優勝カップを渡すから」と宣言し「だから頑張れ、いけ!」と発破をかけた。
番組もエンディングとなり店を出ると、越中は道標に「お前はいい」と置き去りにしてライガーととも夜の街に消えたが、道標は視聴者に挨拶をして2人のあとを追い、そのまま番組は終了となった。レギュラー初回にして非常に濃い内容となった『道標明の人情酒場物語』だが、果たして次回はどんなゲストを迎えるのか? 期待して待とう。