ネットショッピングの利用が広まるにつれて、トラブルも増加している。全国の消費生活センターに寄せられたネット通販に関する相談は、去年1年間で23万件を超えているという。
 とりわけ最近増えているというのが、試供品サービスのトラブルだ。詐欺商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏によると、「サンプル」「お得」の広告は要注意で、常に規約や、どんな会社なのかを確認することが重要だという。
 「ネット広告にサプリメントや化粧品のサンプル・試供品と書いてあって、それをクリックして注文する。商品が届いたと思ったら、翌月も翌月もと、あわせて4回ぐらい届いてしまう。そして、中には定価の請求書が入っていた、というケースもあります。サイトをよく見ると、実は文面の下の方をよく見ると、定期購入になっている場合があるのです。だます意図を持ってそうしている可能性もあるので、被害に遭った場合はすぐ消費者センターに相談をするのが重要です。ただ、海外の事業者の場合、日本語が通じず、交渉が非常に難しくなります」(多田氏)