「ガールズ武道エンターテイメント」をテーマとし、打撃やサブミッションに加え相撲の押し出しやレスリングのフォールも認められる新興女子イベント『SEI☆ZA』出場を目指すアイドルがいる。Kiss Beeのメンバー・石井美音奈だ。

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柔道と打撃の練習を公開した石井。随所でセンスのよさを感じさせた

 もともと運動神経がいいことで知られ、アクション女優が夢だという石井。Kiss Beeが『SEI☆ZA』のラウンドガールを務めたのがきっかけで、アイドル活動と並行してファイターの道に進むことになった。目標は年末の大会でのデビューだという(試合は安全面を重視した特別ルールになる可能性も)。

 6月7日には、小見川道場で小見川道大の指導のもと、初めての練習に臨んだ石井。公開練習という形式だったが、取材向けの「見せる練習」ではなく、受身や寝技の補強運動であるエビ、道着の掴み方といった基本や基礎体力など、あくまでも本格的かつ一からの練習をしっかりと行なった。

 慣れないことばかりではあったが、受身の際に頭をしっかりと上げていたり、パンチや蹴りのリズム感、パワーの乗せ方などは「びっくりしました」と小見川も絶賛するほど。マンツーマンに近い形での初練習、しかも取材陣がいる前であり疲労は大きかったはずだが、本人は「パンチ(ミット打ち)でいい音が出ると気持ちいいですね」と笑顔も見せていた。

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柔道の組み方など、基本中の基本から指導を受けた

 「何があっても動じない精神を鍛えれば、アイドルとしての活動にも活きると思います」という石井。アイドルが格闘技に挑戦ということで偏見もありそうだが「一人の選手として見てほしい」とも。

 指導する小見川も、石井の素質を褒めつつ「現時点では試合をするのは反対。それを覆すように、“何くそ!”という気持ちで頑張ってほしい」と檄を送った。

 「何くそ!」という精神は、小見川の格闘家人生を象徴する言葉でもある。柔道から鳴り物入りで総合格闘技デビューしたものの、最初はなかなか結果が出なかった小見川は、反骨心を原動力に日本屈指の強豪となり、UFC参戦も果たしている。試合後の「俺が負けると思った奴ら、クソッタレ!」というマイクも有名だ。

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練習に参加したSEI☆ZAの選手たち、小見川と記念撮影

 「本気でやるつもりなのか?」と思われてもおかしくない、アイドルと格闘技の両立。だからこそ、石井にとって小見川は精神的な部分でもお手本になるはず。数え切れないほどのグループが存在する中でブレイクを目指すアイドルとしての負けん気も、大きな武器になるはずだ。

文・橋本宗洋

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