6月10日、韓国・ソウルで開催される『ROAD FC』で、女子プロレスラー・世志琥が2度目のMMAマッチを行なう。対戦相手は今年2月のデビュー戦と同じチュン・ソンユだ。
MMA再挑戦を前にシードリングのメインで激闘を展開した世志琥
前回は世志琥が勝っているから、相手側が狙うリベンジを受けて立つという構図。韓国でのイベントであり、世志琥は敵側、ヒールとも言えるポジションだ。とはいえ、相手や観客を挑発するのは世志琥にとってお手の物だろう。
前回の試合では真っ向から打撃で勝負、右ストレートでダウンさせ、パウンドでTKO勝利となった世志琥。女子格闘技は迫力という点では男子に見劣りするという声もあるが、世志琥には“倒せる女子ファイター”としての魅力がある。加えて日本、アジアには少ない重量級女子選手としても要注目だ。
6.10ROAD FCでの対戦相手は前回と同じチュン・ソンユに
総合格闘技ジムでの練習に加え、キックボクシングのジムにも出稽古に行くなど、試合に向けての調整にもぬかりはない。まだキャリアが浅いからこそ、短期間で大幅に成長している可能性もあるだろう。
MMAの試合があっても、プロレスでも全力だ。所属するSEAdLINNNG(シードリング)では、5月24日の後楽園ホール大会でメインに登場。山下りなとのド迫力のラリアット合戦を制している。MMAの試合が終われば、14日にはシードリング仙台大会。ここでも大畠美咲とのシングルマッチという重要な一戦が待っている。
このまま活躍を続け、パンクラス王者になった朱里と同様、プロレスと格闘技のハイレベルな両立を実現すれば、その存在感はますます大きくなること確実。世志琥への期待感は高まるばかりだ。