6月10日、韓国・ソウルで開催されたMMAイベント『ROAD FC』に、日本の女子プロレスラー・世志琥が出場した。これが2度目のMMA挑戦となる世志琥は、前回と同じくチュン・ソンユと対戦。リベンジを狙う相手を受けて立つ構図だ。
しかし今回も試合は世志琥優位の展開に。序盤こそ様子を見ていたもののパンチで圧倒すると首投げでテイクダウン。そこからパウンドを連打し、最後はアームロックを極めた。前回と同じ1ラウンドでのフィニッシュだが、今回は一本勝ちだ。
終わってみればスタンド、グラウンドとも世志琥が圧倒。力の差を見せつけたとも言える。体重差がある試合だったから単純な比較はできないが、プロレスラーとしての気の強さ、フィジカルの強さは世志琥の持ち味として挙げられるだろう。とはいえ、今回の試合では蹴りも使って攻撃を散らしたり、グラウンドでダメージを与えつつマウントポジションを狙うなどMMAの基本を踏まえた動きも見せていた。
フィニッシュが関節技だったのも“必死になって殴る”というだけでなく、相手の腕ががら空きになったのを見逃さない冷静さがあったからだろう。今後については分からないようだが、世志琥の個性と可能性はMMAの世界でも要注目。次回は体重差のない試合で、さらに本領を見せてほしいと感じているファンは多いのではないか。