今や新日本プロレスは世界のレスリング・カンパニーとしてWWEに対抗することを目指す立場と言える。動画配信サービスは世界中のファンに楽しまれており、そのハイレベルな闘いは誰もが絶賛。また現実的な面では、選手のアメリカ流出を防ぐためにも、世界規模のビジネスにしていく必要がある。
そんな状況で、新日本は7月1日、2日とアメリカ・ロサンゼルスで大会を開催。ここではオカダ・カズチカvsCodyのIWGPヘビー級選手権のほか、新設されたIWGP USヘビー級王座決定トーナメントも。1回戦の組み合わせは、以下のようになっている。
- マイケル・エルガンvsケニー・オメガ
- ジェイ・リーサルvsハングマン・ペイジ
- ジュース・ロビンソンvsザック・セイバーJr.
- 石井智宏vs内藤哲也
US王座だけに外国人が多いが、1回戦で石井vs内藤が組まれているのもポイントだろう。内藤はこのUS王座設立に関して、インターコンチネンタル王座の意味がなくなる、いたずらにベルトを増やしてどうするのかと意義を唱え、“ベルト破壊活動”に取り組んできた。
インターコンチネンタル王座を6.11大阪城ホール大会で棚橋弘至に奪われ、ここでUS王座決定トーナメントに出場することを本人はどう考えているのか。誰がベルトを巻くのかだけでなく、チャンピオンベルトの価値、意味も考えさせられる闘いになる可能性は高い。
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