2017年3月に、芥川賞作家の川上未映子さんが投稿した記事がネット上で波紋を呼んでいる。その記事では、「『主人』や『嫁』という言葉は賞味期限切れ」だとしており、第三者との会話で配偶者のことをそう呼ぶのをやめるよう、川上さんは主張している。

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 というのも、川上さんは言葉が持つ本来の意味に注目しているからだ。「主人」は「家の長・一家の主・あるじ」という意味で、「嫁」は「息子の妻に対して使う言葉」である。ほかにも、「旦那=面倒を見てくれる人」「亭主=その建物のあるじ」「奥さん=他人の妻に対して使う言葉」「家内=ずっと家の中で暮らす人」という由来がある。

 この記事に対して、ネットでは「私もずっと不快感を抱いていました」「これから呼び方意識していこう」「気にし過ぎ」「じゃあなんて呼んでいいのかわからない」など賛否両論が起こり、多くのコメントが寄せられた。

 街で、夫婦に“配偶者の呼び方”を調査してみると、「旦那」「奥さん」「妻」「主人」「嫁」「(子供がいるので)うちのお父さん」など、人によってさまざまだ。

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 リクルート ブライダル総研が調査した「他人に話す時の配偶者の呼び方」では、男性1位が「嫁・嫁さん」、2位が「名前」、3位が「家内」、4位が「奥さん」、5位が「妻」となっている。一方、女性1位が「旦那・旦那さま」、2位が「主人」、3位が「お父さん・パパ・お父ちゃん」、4位が「名前」、5位が「夫」となっている。

 夫婦仲相談所・所長の三松真由美さんによると、「名前で呼んでほしい妻はたくさんいるのに、旦那さんから『おい』とか『ちょっと』とか、名前で呼んでもらえないことで不満を抱えている方がいる。名前を呼んでもらえていないと、自分が1人の人として認められていない感じになり不安になる。そうすると些細なことで『本当に私のこと愛してくれてるのかな』と思い、関係性がギクシャクしていく」という。

 また、結婚前の状態ですでに名前で呼び合ってないカップルは危険だそうだ。「付き合っているときに名前で呼び合っていないのに、結婚してから急に名前を呼びあうことはない。名前を呼ばれるとお互いの存在を大きく感じて、(お互いのことを)今よりもずっと大切にするようになる。相手のことを大切に思うなら、是非、名前で呼び合いましょう」と話した。

AbemaTV/原宿アベニューより)

(C)AbemaTV

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