2017年3月に、芥川賞作家の川上未映子さんが投稿した記事がネット上で波紋を呼んでいる。その記事では、「『主人』や『嫁』という言葉は賞味期限切れ」だとしており、第三者との会話で配偶者のことをそう呼ぶのをやめるよう、川上さんは主張している。
というのも、川上さんは言葉が持つ本来の意味に注目しているからだ。「主人」は「家の長・一家の主・あるじ」という意味で、「嫁」は「息子の妻に対して使う言葉」である。ほかにも、「旦那=面倒を見てくれる人」「亭主=その建物のあるじ」「奥さん=他人の妻に対して使う言葉」「家内=ずっと家の中で暮らす人」という由来がある。