衝撃的な事件が続くアイドル界に、またも激震が走った。九州を拠点とするアイドルグループ・LinQの再編成だ。
(試合だけでなくマイクアピールのインパクトも絶大な伊藤)
LinQは人数を大きく減らして11人体制に。卒業メンバー7人は「エンターテインメント集団(仮称)」として様々なジャンルに挑戦していく。また卒業とともに芸能界から引退するメンバーも。
これは以前から予定されていたもので、5月に行なわれた福岡市民会館、中野サンプラザでのコンサートの成功を受けてのもの。新たな「IQ(アイドル九州)プロジェクト」としての発展的な形態となる。とはいえ、ファンは2大コンサートの成功で「これまでどおり応援していきたい」と考えていたはずだから、衝撃は大きい。
(トーナメントでは“全長1.47mの大怪獣”中島翔子、“闘う屍”黒音まほと同じブロックに)
そんな中、昨年、プロレスデビューを果たし、東京女子プロレスを主戦場とする伊藤麻希が6月20日の朝に「おはよう!LinQクビになりました!」とツイート。今後はエンターテインメント集団に所属、形式としてはLinQ卒業なのだが、本人の感覚ではクビのようだ。伊藤はさっそく、ツイッターのアカウント名も「今闘えるアイドル」から「闘うクビドル」に変更している。
ドラマ『豆腐プロレス』出演の松井珠理奈を「アイドルがプロレスやるのに先輩の伊藤に挨拶がない」と挑発、秋元康氏にまで噛み付いたかと思えば「LinQ特集にも女子プロレス特集にも呼ばれていない」と週刊プレイボーイに怒りのアピールをしてみせたケンカ上等っぷりを身内に対しても発揮している伊藤。
ブログでは「めちゃくちゃ簡単に言うとクビで、難しく言うと部署異動だね!」と状況を解説。率直な心情を吐露し、プロレスで学んだ筋トレにたとえて「LinQだけ鍛えるよりいろんなものを経験して鍛えたい」とも。
闘うクビドルとしてあくまで前向きな伊藤は、ソロデビューも希望。「今のところ協力してくれる大人が誰一人としていません」という状態ながら、「アイドル辞めさせられたらアイドル始めたらいいじゃない」と、へこたれる気配がまったくない。
むしろ強さを増したとすら思える伊藤は、7月2日からスタートする東京女子プロレスのトーナメントにも参戦(1回戦はシード)。いまだシングルマッチ未勝利の伊藤だが、ここで優勝すればソロデビューも近づくはず。“アイドルグループのメンバー”という枠組みから解き放たれたことで、伊藤の暴走ぶりは加速していきそうだ。
文・橋本宗洋