(「おとなまき」とは?)
梅雨の時期、屋内でできるストレス解消方法が話題だ。キーワードは「暗闇」。
朝8時の東京・新宿では、ミラーボールが輝き、大音量の音楽が鳴り響く中、クラブDJのようにハイテンションのインストラクターが、フィットネスバイクを使用したエクササイズを盛り上げる。さらに、ダンスのような動きも加わり、有酸素運動と筋トレの両方を兼ねたエクササイズとなっている。
体験者からは「暗いほうが周りを気にせずに声を出したり動いたりできるので、いいと思います」「周りの目が気にならないのがいい」「音楽もすごくノれて、自分の世界で頑張れるって感じ」などの声が寄せられた。暗闇は周りが気にならず、運動に集中できるという。
フィットネスバイクの他にも、暗闇の中で行う「暗闇ボクシング」が注目を集めている。ボクシングの動きはジョギングの1.5倍の負荷とも言われ、かなりハードな有酸素運動だ。1セット45分で、筋肉量にもよるが、ジョギングのおよそ2時間分、800~1000キロカロリーを消費できるという。
(ネットで話題の「暗闇ボクシング」)
一方、ネットで「な、なんだこれ!」「怖すぎる」「不気味」と話題になっているストレス解消法がある。
NPO法人美えな塾が主催している講習会では、一種のリラックス方法である「おとなまき」が体験できる。主催者の片山やよいさんは「赤ちゃんを布で巻く『おひなまき』からヒントを得て、大人もああいう姿勢をしてみたらどうなんだろ、ってところから『おとなまき』が始まった」と説明。助産師の渡部信子氏が考案した「おとなまき」について、片山さんは「初めて見たときは『え~!ちょっとそれはいいかな』って感じだったが、やってみたらすごく気持ち良かったので」と話す。
よりリラックスするため、頭を含め全身を布で包み、隙間ができないように結んでいく。見た目はかなり窮屈そうだが、体験者した女性は「気持ち良いです。早く主人にやってあげたい」「なんか支えてもらっていて、すごく気持ちが良いです」と話した。
一見、窮屈そうな姿勢にもかかわらずリラックスできるのは、身体の構造に秘密がある。
(あん摩マッサージ指圧師の松尾織絵先生)
あん摩マッサージ指圧師の松尾織絵先生は、「丸くなった姿勢というのは、人の骨格にとって一番リラックスできるニュートラルポジションじゃないかなと思います。(患者さんに)横向きに寝ていただいて腰をほぐす際に、(身体が)かたくて、まっすぐに寝ちゃう方、結構多いんです。まっすぐに寝てる方の背中ってかたくてもみほぐすことができない。背中を少し丸くした状態のほうが、身体の緊張がとれたポジションなんだと思います」と説明した。
布で包まれた体勢と、程よい暗闇が心地いいのか、中には「巻いたらそのまま15分くらい爆睡しちゃった方もいた。布で包まれていると、自分の筋肉を使う必要がなくなる。ちょっとした無重力空間になれる。その中ですごくリラックスができて寝てしまったのでは」と、片山さんは話した。
また、自分1人でも巻くやり方があるという。興味がある方は、講習会に足を運んでみてはいかがだろうか。(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)
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