6月24日に開催されるアメリカの格闘団体「ベラトール180/NYC」にヴァンダレイ・シウバが出場する事になり話題を集めているが、対戦相手の元UFCファイター、チェール・ソネンとはどういう男か?
チェール・ソネンはアクの強さでは、「MMA界随一」といわれる人物で強烈なキャラクターとして知られている。2013年にUFCで一度引退しているが、今年現役復帰しティト・オーティズと対戦し話題となった。
「アメリカン・ギャングスター」というニックネーム通りの口の悪さ、トラッシュ・トークの能力にも長け、メディア的にもおいしい存在といえる。しかし、裏では敬虔なカトリック教徒で、ピザ屋を経営、UFC登竜門のコーチをつとめるなど、非常にインテリジェンスな人物との評判もある。表では暴走気味で、裏では好人物という2面性を持つ男だが、過去に住宅ローン詐欺のマネーロンダリングをしていたなど、結局はデタラメな人生を歩んできた男である。
今回の試合に際しても、2人の間ではビーフ合戦が繰り広げられているが「あいつを痛めつけてボコボコにしてやる、グランドで血みどろにしてしてやりたい」「あいつの攻撃はワンパターンだ」など、挑発的なコメントを積極的に発信しているのは、むしろシウバの方という印象がある。
一方のソネンも当然シウバの悪口をツイッターにネチネチと書き連ねている。「今日は夏至で最も日が長い日だ、そして土曜日はヴァンダレイのキャリアで最も短い日になるだろう」など・・・公式サイトにも「ヴァンダレイがトンズラする6つの理由」というコンテンツを投下するなど、こちらも抜かり無い。
「時差ボケで使い物にならない」「日本でのキャリアで終わってて新しいMMAのテクニックを覚えることができない」「練習時間がまだまだ必要」「飛行機のカーゴで息ができなくなる」など、どれもただの悪口だが、これらのネタを増幅させリングを盛り上げる姿はある意味プロフェッショナルだ。