25日に開催されるアメリカの総合格闘技団体「ベラトール」のニューヨーク大会「ベラトール180/NYC」。日本でもヴァンダレイ・シウバとエメリヤーエンコ・ヒョードルらレジェンドの復帰戦が行われることで関心は高まっているが、この大会では急速にUFCを追い上げつつある、ベラトールの底力をみせる魅力あるカードが数多く組まれている。
中でも元UFC移籍組が新天地で対戦するフィル・デイビス対ライアン・ベイダーのライトヘビー級タイトルマッチは注目カードの一つだ。
UFCでもヘビー級のトップランカーとして活躍したライアン・ベイダーが新天地としてベラトールへの参戦を表明したのは今年の春のこと。3月の時点では、日本でも「RIZIN」などで活躍しているキング・モーとの対戦が決定したが、モーの負傷が発表されると即、現ライトヘビー級王者のフィル・デイビスとのタイトル戦が組まれた。
デイヴィスとベイダーにも因縁がある、ともにUFCで凌ぎを削ってきた2人だが、デイヴィスのUFC最後の試合となった2015年1月の試合で、2-1の判定で敗れている。僅差のスコアということあり当時疑惑の残る判定だったことあるが、2015年に一足早くベラトールへ移籍し実績を重ねチャンピオンとして君臨しているデイヴィスにとっても負けたくない相手といえるだろう。
ちなみにアメリカのUSA TODAYが独自に発表しているMMAの団体を超えたランキングでは、ベラトールのフィル・デイヴィスが3位、ライアン・ベイダーが4位につけている。彼らの上にいるのはUFCのジョン・ジョーンズとダニエル・コーミエのみということからも、この対決が世界有数のトップファイター同時のタイトル戦ということは明らかだ。UFCの採点方法とベラトールの採点の違いなども含め、かなり興味深い対戦となるだろう。