あっというまに暑くなってきましたね。。。 最近のProdigyの訃報にはショックを受けました。自分が高校の時、クイーンズのラッパー=NYのラッパーってくらいクイーンズが盛り上がった時期がありまして、NASとともにMOBBDEEPはデビュー当時からよく聴いてました。「Havocかっこよくね?あー、わかるけど、実はおれ何気にProdigy好きなんだよねw」俺と同世代の人はこういう会話、したことあると思います。好きなラッパーがいなくなっちゃうのは寂しいです。。。R.I.P
今回のコラムは、最近自分の作品でもBES君のアルバムでも自分と絡む機会の多いMEGA-Gとこれからやることについて対談的な感じで話してきたんで紹介できたらと。
I-DeA:MEGA-Gさん最近の動きはどんな感じですか?
MEGA-G:ソロアルバム作るためにいっぱい素材集めてる最中でして。
I-DeA:製作中って感じすね?とかいって自分がっつり絡んでんですけどねw
MEGA-G:笑。そうっすね。
I-DeA:MEGA-GさんてSTONEDZとかJUSWANNAとかユニットで作品だしてるイメージがあるんでソロアルバムってなかなかイメージないね。
MEGA-G:プロジェクト形式の特殊な形では2枚出してはいるんですけど、正式なアルバムっていう形では今回初めてになりますね。ファーストアルバムw
I-DeA:プロジェクト…MEGA-Gさんは俺のアルバムにも参加してもらってるし、ここ半年の俺の動きを近いところで見てるわけなんで俺の苦しさはわかってくれてるとると思うけど…。
MEGA-G:痛みを共有してますね。ぶっちゃけいろいろなトラブルを経て、やっぱり自分でクオリティコントロールしていかなきゃっていう原点に気づいて、いま一度I-DeAくんにお願いを…。
I-DeA:そこに関しては、お互い意識が共有できてるというか、同じ経験をしている同士なので…自分らでコントロールしていかなきゃね。ほんと…。
MEGA-G:まあまあw…最近自分【探求ヒップホップ】というブログを見つけてしまったんですけどそれがすごい面白くて、というか読んでくだけでヒップホップナレッジがたまっていくという素晴らしいサイトを見つけてしまったんですよ。
I-DeA:探求ヒップホップ…ていうかそんな教えちゃっていいんですか?
MEGA-G:あー、もう、むしろみんなが知識を得れる場所を知ってるなら共有したほうがいいというのもこれまたヒップホップの精神すwていうかブログの筆者さんがほんと知識が豊富でめちゃめちゃタメになるんですよ。しかも見やすいし。リリックで悩んでるラッパーにもオススメですw
I-DeA:へぇー、チェックしてみよ。ちなみにMEGA-Gさんはキャリアで曲いっぱい書いてきてトピック被りとかいっぱいあったと思うんだけど、ネタに困んない?
MEGA-G:まぁ昔歌ったトピックだったとしても、昔と今で考え方も違うし、お金ひとつ取っても大人になるにつれて考え方も扱い方も変わるじゃないですか、あと大人になるにつれて色んな経験することによって、昔ざっくりにしか書けなかったことも今だとディテールの細かい部分もより描けるようになるし。
I-DeA:じゃ、トピック一緒になっても内容一緒になることは、まーないか。
MEGA-G:そうですね。あとやっぱ自分の役目的に、自分が経験した色々なことを人に伝えて何か掴んでもらうというか、、ちょっとやっぱ人の役に立つようなラップもしてみよっかなーって気持ちにもなってきましたねw
I-DeA:ほうほう。じゃ、リリックの面じゃなく楽曲全体のアプローチの面ではどう?最近は、昔みたいな1バース16小節サビ8小節で構成される曲が主流だったけど最近はそういう部分でも多様化してるじゃない?
MEGA-G:そうですね、サビの前後にブリッジ挟んでみたり、サブフック作ってみたり、スクラッチ挟んでみたり、、もちろんヒップホップ的な定番モノやワンループの美学もカッコいいと思っているので、ひとつに固執せず色々追求してやってみたいですね。
I-DeA:いろんなやり方をトライして知るということは重要だよね。いかに固定概念にしばられずやるか…それって一般社会とかビジネスとかにも活きることだよね。
MEGA-G:そうっすね。誰もやってないスキマを見つける、人と違うことをやることによってチャンスを生み出すというか。
I-DeA:そこらへんのモノの見方ってヒップホップやってる人間は強いよね。ネガティブなものをポジティブに転換させられる能力がある人が多いと思う。おれはそこにヒップホップの魅力を感じてるんだよなー。
MEGA-G:その人にしかできない年の取り方で、その人にしかできないラップっていうのを自分は聞きたいしやりたいんですよねー。
I-DeA:そこまで考えれてる状態でのMEGA-Gさんの次のアルバムってこれ相当期待が持てる…。
MEGA-G:(爆笑)これ自らハードル上げてしまったやつじゃないすか。
I-DeA:そういう俺も1曲やるっつってまだビートを渡せてない俺も完全にプレッシャーw
MEGA-G:素晴らしいビートがくるんじゃないかとw
I-DeA:完全にネットに残るんで汗。
MEGA-G:有言実行でいきましょう!
I-DeA:そうっすね!!ちなみにだいたいいつぐらいに出す予定でいるの?
MEGA-G:7月から取り掛かりはじめて秋ぐらいには出したいと。
I-DeA:アルバム出してライブやって。
MEGA-G:日本だけじゃなく海外までいくくらい頑張りたいすね。
I-DeA:俺らもう若くないしね、残された時間は確実に短くなってんで。なのにまだこうやってやってるってことは俺らの人生はヒップホップとともにあるんだよw
MEGA-G:ほんと最近は呼吸をするのと同じくらい自然に触れ合ってますね。
I-DeA:自分らがヒップホップを通して人生において得たことをまたヒップホップを通して伝えていかなければいけない。
MEGA-G:自分が思う良い影響を与えていければと。そういうものを作っていければと思いますね。
I-DeA:秋頃に発表できるように頑張りましょう!
つい最近、「Organized Noise」のドキュメンタリーで契約でくらったこと言ってて自分にとってタイムリーすぎて。。。俺の状況を察して励まそうとみせてくれたエンジニアのトウマくんには感謝です。ずっと我慢してたけど、音楽やってて一番苦しい半年。この苦しい時期に相談にのってくれてサポートしてくれた方々には感謝でしかないです。
タイトルも内容も見直してULTRA VIBEから8/9にあらためて『Sweet Hell』というタイトルでリリースする流れになったのも、自分の発言を信じて購入した人まで陥れるような結果になって申し訳ないと同時にいろんな縛りで何も言えないのが悔しくてたまらない。
自分のここ半年の状況を把握してるMEGA-Gさんが、ソロアルバムの制作でおれを選択してる事実が救われるっす。。 今回はMEGA-Gとお話させてもらいましたが、次回もちょっとお話をしたい先輩がいるので聞いてこようと思います。 では!