6月25日、修斗の大阪大会がエディオンアリーナ大阪・第2競技場で行なわれた。地元・関西の選手を中心に注目カードが数多くラインナップされたこの大会では、オニボウズvs覇彌斗という、フライ級世界1位と2位の激突も実現した。
強烈な打撃を武器にのし上がってきたオニボウズ。一方の覇彌斗はキャリア6戦ながら元パンクラス&DEEP王者の前田吉朗を下している無敗の新鋭だ。
試合は覇彌斗が徹底的にテイクダウンを狙い、それをオニボウズがディフェンスしながら打撃を入れていくという展開。覇彌斗は徐々に攻め疲れしたか、オニボウズが攻撃パターンを見切ったということか、流れを掴んでいったのはオニボウズだ。終盤にはヒザ蹴りも決まり、オニボウズが優位に。判定も3-0、覇彌斗はキャリア初黒星を喫した。
今大会では、修斗新世代の一翼を担う青井人がベテランのタクミと対戦。豊富なキャリアを持つ児山佳宏をKOしたこともある青井は、今回も打撃でアグレッシブに攻め込み、2ラウンドに飛びヒザ蹴りを決めると追撃のパウンド連打でKOしてみせた。青井は試合後、環太平洋王座のチャンピオンシップをアピール。
その他、再起をかける前田吉朗は韓国のキム・ヨンハンに1ラウンド50秒でKO勝ち。ベテラン、新鋭それぞれにドラマがある大会となった。他のスポーツと同様、格闘技も新世代の台頭こそが未来を作る。しかし同時に、観客はベテランの踏ん張りにも感情移入するもの。この大阪大会に代表されるように、現在の修斗にはファンが楽しめる要素が揃っていると言ってよさそうだ。