3日に投開票が行われた東京都議会議員選挙は、小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会と、公明党などを加えた"小池勢力"が過半数を確保、自民党は大敗を喫した。選挙戦の陣頭指揮を執った自民党都連会長の下村博文・衆議院議員は責任を取り、会長職を辞任する意向を表明している。
AbemaTVの開票特番『みのもんたのよるバズ!』に出演した下村氏は「予想以上に厳しい。厳しく受け止めている」と話し、「都議選の候補者は一生懸命頑張っていて、地に足をつけて、反応も決して悪くないとみんな言っていた。今日あらためて蓋を開けて、こんなに厳しい結果になるとは想像を超えている。自民党に対する都民の皆さんの怒りとか、厳しい叱責等々だと思う。しかしそれは、都議会議員候補というよりは、国政の問題、国会議員の問題が非常に大きかったと思う。都議会議員候補者には申し訳ないという思いだ」と述べ、厳しい結果だとの認識を示した。
その"都民の怒り"の理由について下村氏は「自民党がおごっている、謙虚さに欠けている、それから国会運営のやり方が非常に横暴であったと。色んなことに対する都民の皆さまの怒りだと受け止めている」と述べ、みのもんた氏の追及に対し、具体的な事例については言及を避けた。
選挙戦最終盤で「週刊文春」による自らの献金疑惑報道も飛び出した下村氏。文春の記事について「これはもう完全に選挙妨害だと思う。選挙期間中に事実でないことを書かれ、私もすぐに記者会見で事実について説明した。しかし、書かれたら多くの方が、そういうことがあるんだろうな、と取る人が多い。残念ながらこれもマイナス要因で、申し訳ないと思っている」と述べ、結果に少なからず影響があったとの認識を示した。
また、マスコミ報道に対しては「事実だけを書いて欲しい。週刊誌で事実確認をせずに、想像だけで書かれ放題のことを書かれることがある。それを読んだ読者の人は事実かどうか分からないので、本当だと思ってしまう人も多い。書かれた方が被害者になってしまう。ペンの暴力については、断固抗議したい」と訴えた。
一方、下村氏が報道の発端となった内部文書を流出させた人物と示唆した元秘書、平慶翔氏(タレント・平愛梨の弟)は都民ファーストの会の候補として板橋選挙区から立候補、当選を果たしている。
平氏は下村氏の主張を完全否定しているが、下村氏は「かつての事務所の、本人が保管してわけではない他の秘書の内部文書を流出させたことは犯罪だ。刑事告訴、警察、検察に訴える準備を専門家の人にお願いしている。こういうことは許されない。相当かわいがっていた秘書なので、挨拶もなく自民党以外から出るということについては、非常に残念だ」と怒りを露わにした。(AbeamaTV/『みのもんたのよるバズ!』より)