NXT女子王者ASUKAが、今年もWWE日本公演(6月30日、7月1日)で大きく輝いた。日本で活躍してきた華名がASUKAとリングネームを変えてWWE系列のNXTに登場したのは2015年秋のこと。キック、関節技も使いこなす独自のスタイルで2016年4月にはNXT女子王者となり、昨年の両国大会では2日連続で防衛に成功。現在も防衛を重ねているだけでなく、タイトル戦以外でも勝ち続け、今年5月にはゴールドバーグの持つ連勝記録173を抜いてみせた。そして連勝記録は現在も更新中。今回の両国でも2連勝している。

 来日直前に放送されたNXTでの『ラスト・ウーマン・スタンディングマッチ』は壮絶な闘いとなった。イスをはじめ凶器が乱打され、容赦ない場外戦が続く。フィニッシュはラダーからテーブルへのブレーンバスター。しかしハードコアマッチ自体は日本でも経験済み。「葛西(純)さんや宮本(裕向)さんとも試合をしてきているので。日本でしてきた経験が活きている部分はありますね」。

 ASUKAの今のテーマは「女子のレベルをいまだかつてないくらいに高めたい」というものだ。それが私の役割だと思ってます」。マスコミ合同インタビューは6月30日の午前中に行なわれたが、その日の夜の大会では宝城カイリがカイリ・セインのリングネームでWWEと契約、NXTスーパースターとして女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」に出場することも発表された。

 「女子の選手がWWEに挑戦しやすいように、道を作ってあげられたら。私が活躍すればするほどそうなりやすいと思うので」

 ただそれは、日本人女子選手に限った話ではないようだ。自主興行や男子選手との対戦をはじめ「自分なりの活動」と主張をしてきた結果、日本の女子プロレス界では「叩かれまくった(笑)」。それでも自分のやり方を貫いてきたから今があるという自負は強い。日本にいる頃から、女子プロレスの枠だけで考えてきたわけではなかった。

 今年の両国大会では、2日間とも6人タッグで登場。サシャ・バンクス、ベイリーと歴代NXT女子王者トリオを結成している。こうした“豪華メンバー”が日本で見られるのも女子戦線の活性化とASUKAの活躍ゆえかもしれない。

 今後、期待されるのは当然WWEメインロースター入り。RAW、スマックダウンでの活躍だ。しかし本人は「急がず、いいタイミングで」と言う。NXTでまだできることがあると考えているのか、あるいは自身のポテンシャルをもっと引き出してからということか。

 昨年はNXT王者として、今年はNXT女子王者かつ連勝記録保持者として帰国したASUKA。次の来日でも、新たな勲章を携えている可能性は充分にあるのではないか。

文・橋本宗洋

(C)AbemaTV格闘TIMES

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