MMAの老舗団体パンクラスに、インパクトのある新王者が誕生した。7月2日のディファ有明大会、三浦広光を下してウェルター級のキング・オブ・パンクラスとなったのは阿部大治だ。
阿部は柔道でインターハイ優勝の実績を持ち、プロ格闘家としてはまずキックボクシングでJ-NETWORKのチャンピオンに。そこからMMAに移り、キャリア5戦目でのタイトル挑戦を決めた。
柔道をベースにキックボクシングを身に付け、そしてMMAに。理想的なキャリアを積んできたと言える阿部は、このタイトルマッチでも三浦のパンチを喰らいながらダウンを奪い返し、2ラウンドに右フックでTKO勝利を収めている。相手の三浦もボクシングでタイトルマッチを経験している選手だけに、衝撃は大きかった。
チャンピオンになった阿部は「9月のUFC JAPANに出たいです」とアピール。パンクラスは選手の海外団体挑戦を積極的にバックアップしており、今後も期待できそうだ。
また同大会では、やはりUFC JAPAN出場を狙って4月大会に続いての出場となった徳留一樹も勝利。豪州のキーラン・ジョブリンにテイクダウン主体のスタイルで判定をものにしている。KO、一本ではないことに不満そうだった徳留だが、実力を見せたのは確か。国際戦での勝利ということもあり、キャリアを前進させたのは間違いない。
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