7月4日、新宿FACEにて新日本プロレス『LION'S GATE PROJECT 7』が開催された。
満員の観衆を集め、今回も大盛況となったこのシリーズのテーマは新たな人材の発掘と育成。新日本プロレスの若手に加え他団体の有望株が次々と登場、新日本のベテラン選手たちに挑んでいく。
今回は他団体から全日本プロレスのJr.リーグ戦で優勝している岩本煌史、負傷欠場となったK-DOJO吉田綾斗の代打で急きょ参戦のGO浅川、ダイナソー拓真といった面々も参戦。新日本の川人拓来はフリーのベテラン・ディック東郷に挑んでいる。
岡倫之、北村克哉など実力も個性も多彩な新日本の若手たち。この日の第1試合では、今年5人目のデビューとなる成田蓮が試合を行なっている。こうした状況を受け、メインを締めた永田裕志は『ヤングライオン杯』の2005年以来となる開催を提唱した。
『ヤングライオン杯』とは、若手選手によるリーグ戦。特に80年代、90年代には新日本名物の一つといってもいいほどファンに支持されており、ここから出世のきっかけを掴んだ選手も多い。永田自身は95年、96年に準優勝している。
層が分厚いだけに「上が詰まっている」「なかなか若手にチャンスがない」という印象もあった新日本だが、若手は団体を担う存在。彼らを活かす道は考えられているということだろう。他団体の選手も加え、若手同士で切磋琢磨する経験は本人の糧となり、“舞台”があることで注目度が高まるという効果もある。
もちろん、まだ正式決定したわけではないが、新日本、マット界のさらなる活性化に向けた取り組みとして、『ヤングライオン杯』復活に期待したい。
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