連日、熱戦が続く新日本プロレスのリーグ戦「G1クライマックス」(開幕戦は7月25日(火)21:00~AbemaTVで放送)。7月22日の後楽園ホール大会でBブロック公式戦の2試合目を迎えた。
ベテラン・小島聡は初勝利をかけ矢野通と対戦。しかし初戦でオカダ・カズチカをも苦しめた矢野のインサイドワークはここでも威力を発揮。急所攻撃、そして丸め込みで勝ち点2を強奪してしまう。やはり今回のG1も、矢野に足元をすくわれないことが大事になってきそうだ。
EVILはジュース・ロビンソンに勝ち初白星。鈴木みのるもSANADAにゴッチ式パイルドライバーを決めて“初日”を出した。こうしてシビアな星の潰し合いが展開される中、好調なのがIWGPヘビー級王者のオカダとUS王者ケニー・オメガだ。ケニーはバレットクラブの同門であるタマ・トンガと激突。こうした同ユニット対決が見られるのもG1の醍醐味だろう。
試合前半は場外戦をきっかけにタマがリードしたものの、ケニーには一瞬で形勢を逆転できる打撃技Vトリガー(ヒザ蹴り)がある。この日もVトリガーから大技につなげていくパターンで勝利を狙うケニー。必殺の「片翼の天使」を切り返される場面もあったが、最後はきっちり決めて2連勝となった。
こうなると、メインに登場するオカダも勝ち点争いで遅れをとるわけにはいかない。マイケル・エルガンと対戦したオカダは、強烈なラリアットやエルボー、さらにパワーボムなどを食らうハードな展開に。ミサイルキック、ボディアタックを受け止められ、なかなか自分のペースに持ち込めない。
それでもアルゼンチンバックブリーカーを切り返してのレインメーカー、さらにツームストン・パイルドライバーから正調レインメーカーを決めてスリーカウント。時間切れまであとわずか、25分49秒というタイトル戦ばりのロングマッチを制して、ケニーに続き開幕2連勝を決めた。
試合後には「まだまだ、こんなもんで満足してもらったら困る」とオカダ。IWGPチャンピオンが全勝優勝するということさえ最終目標ではなく、小さなことだという。
もちろん、そのための大きな関門になるのはケニーとの直接対決だ。この一戦が行われるのは8月12日の公式戦最終日。この時点で星取り状況はどうなっているのか、決勝に進むのは誰か。G1はこの後さらにヒートアップしていく。