総合格闘技の老舗にして、現在はケージで大会を開催するなど時代の流れにも対応している修斗に、ライト級の新王者が誕生した。
7月23日の後楽園ホール大会(7月24日(月)21:00~AbemaTVで放送)、そのメインイベントで行なわれたライト級環太平洋チャンピオン決定戦。過去2度のチャンピオンシップで王座獲得に失敗している川名雄生が、3度目の正直をかけてケージに登場した。相手はランキング2位のAB。ベルトをかけて闘うにふさわしいマッチメイクだ。
試合は、川名のベルトにかける思いが爆発したと言える内容に。1ラウンド、ABのタックルを凌ぐと上を取り返し、パンチを浴びせていく。
2ラウンドは完全に川名のペース。スタンドで数え切れないほどのパンチを浴びせ、ABがクリンチしてもすぐに突き放す。最後は棒立ちのABに右アッパーを決め、KOで念願のタイトル獲得を果たした。
試合後、「まだ世界タイトルがあるんで」と気持ちを新たにした川名。一方で初防衛戦の相手には、現在、修斗に参戦中の小谷直之を指名した。川名にとって小谷は先輩。かつてはともにZSTに出場しており、「ロデオスタイル(ジム)でお世話になった」と川名は言う。チャンピオンになったことで“先輩超え”を果たして実力を証明したいという思いが川名にはある。
これを小谷も了承。10月15日の舞浜アンフィシアター大会で対戦することが決定した。ドラマチックな先輩・後輩対決という意味でも、これまでZSTのエースとして活躍、UFC参戦も果たした小谷の修斗での戴冠をかけた闘いという意味でも、要注目の一戦だ。