連日ベストバウトが続く新日本プロレス「G1 CLIMAX 27」(7月30日(日)00:37~ 開幕戦がAbemaTVで放送)。7月26日の仙台大会でAブロックの4戦目が行なわれた。
この日、メインイベントで対戦したのは棚橋弘至と後藤洋央紀。ともに2勝1敗で、棚橋は開幕戦で敗れながらも連勝で勝ち点を伸ばしてきた。この後藤戦もハイフライフローで制し、これで3連勝、勝ち点をトップタイの6としている。
そしてこの勝利は、棚橋にとっても新日本の歴史にとっても重要なもの。この1勝で棚橋のG1通算勝利数が67となり、天山広吉を抜いて史上最多となったのだ。これは、棚橋がいかに長く、そしてハイレベルな活躍を続けているかの証明にほかならない。
3戦目でバッドラック・ファレに黒星を付けられた“制御不能のカリスマ”内藤哲也は、永田裕志に勝って連敗を回避。永田の打撃に対して内藤も張り手で応戦、意地と意地の真っ向勝負に。永田の必殺技バックドロップをデスティーノで切り返し、トドメにもう一発お見舞いした内藤が勝利している。
試合前、「お前のプロレスは間違っている」と内藤を批判していた永田だが、実際に闘ったことでわだかまりはとけたようだ。やはり内藤は現在の新日本を代表する選手。あらゆるスタイルに対応できるということなのだろう。
内藤、棚橋ともに勝ち点6。それに並んでいるのがザック・セイバーJr.だ。開幕戦で棚橋を下す大金星をあげたザックは、この仙台大会でバッドラック・ファレにも勝利。ダークホース的存在が、いよいよ光を増してきた。
また石井智宏はYOSHI-HASHIとのCHAOS同門対決を制し、2勝2敗に。前回の町田大会で初勝利をあげた真壁刀義は、盟友・本間智晃が放送席で見守る中、飯伏幸太を倒して星を五分にしている。一方、敗れた飯伏も、試合後にツイッターで「プロレスが楽しすぎて怖いんだが。何かハメられてますか? いつ地獄がきますか」とツイート。久々の新日本プロレス本格参戦、そしてG1を堪能しているようだ。飯伏の原点は「プロレスごっこ」。徹底的に楽しんだ先にこそ、結果がついてくる。
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