連日熱戦中の新日本プロレス真夏の祭典「G1 CLIMAX 27」(7月30日(日)00:37~ 開幕戦がAbemaTVで放送)の中にあって、リーグ戦外で予想外の盛り上がりを見せているのが、7月22日の後楽園大会での高橋ヒロムのマスコット「高橋ダリル」をバッドラック・ファレが引き裂き「殺害」したことによる因縁の構図だ。
6月に登場以来、常に高橋ヒロムが抱きかかえたり、SNSでの仲睦まじい姿をアップし続けその「パレハ」ぶりにじわじわと人気急上昇中だったネコのぬいぐるみ「高橋ダリル」だが、この日のバッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ&高橋裕二郎vs内藤哲也&高橋ヒロム&BUSHIのタッグマッチで放送席を襲撃した際にファレの怪力に引きちぎられ、はらわたをぶち撒ける真夏のホラー劇場に観客からは悲鳴が上がった。
ここまでは翌日に控えた内藤哲也vsバッドラック・ファレの前哨戦の一悶着に過ぎなかったはずだが、この日を境にすでにこの世にいないはずのダリルを抱えてリングイン。これにタッグパートナーの内藤哲也が呼応する姿や、虚ろな表情を見せるヒロムにリング内外から追悼や励ましの声あがり、その声が海外まで飛び火、「#RipDaryl」のハッシュタグでツイッター上にさまざまなお悔やみ映像や画像が次々とアップされる事態に発展している。
この状況に敏感に反応したのは加害者のバッドラック・ファレだ、自身のツイッターで最初こそ追悼コメントの写真入りで載せしおらしい姿を見せたかと思ったが、27日入りなんとファレが「Fxck That Cat Rest in Peace DARYL」と書かれたTシャツを作成し挑発。世界中のプロレスファンから非難の言葉がよせられ、便乗して販売することを示唆、炎上寸前だ。
Which one would you want to see on a shirt?#RIPdaryl pic.twitter.com/HxRHY7hCEs
— TheUnderboss (@TOKSFALE) July 27, 2017
最初の弔い試合になると思われた内藤哲也vsファレのG1公式戦は不覚にも内藤が敗れ、返り討ちにあうという最悪のオチに終わったしまったこともあり、高橋ヒロムとバッドラック・ファレの「ダリル殺害」をめぐる因縁は「G1 CLIMAX」終了後、次期シリーズにも飛び火しそうだ。もしかすると直接対決という禁断の果し合いが待っているかも知れない。ダリルの死後なかなか口を開こうとしないヒロムの動向も含め要注目である。
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