連日熱戦中の新日本プロレス真夏の祭典「G1 CLIMAX 27」(7月30日(日)00:37~ 開幕戦がAbemaTVで放送)。7月27日に行なわれた新日本プロレス・新潟大会で、G1クライマックス・Bブロックの公式戦が行なわれた。
この試合で4戦目となるリーグ公式戦。ここまで3試合はIWGP王者のオカダ・カズチカとUS王者のケニー・オメガがともに3連勝と独走状態だった。
ところがこの日、その均衡が崩れることに。メインイベントでマイケル・エルガンがケニーを破ったのだ。エルガンとケニーは昨年、インターコンチネンタル王座をめぐって激しい闘いを展開している。最近でも7月のLA興行で激突しており、ケニーが勝利。
エルガンにとってはリベンジ戦であり、また新日本のトップ外国人の座を奪うためにも勝ちたい一戦だった。強烈なバックドロップからのバーニングハンマーというフィニッシュは、まさに意地が込められたものだったと言えるだろう。
ケニーは初黒星をつけられたが、オカダは4連勝を飾った。この日の相手はベテランの小島聡。長くプロレス界のトップ戦線で活躍してきたものの、今回のG1では勝ち星がまだない小島に、場内の声援は集中。
そんな状況に、オカダは小島コールを煽ってからの憎々しい先制攻撃でブーイングを浴びる。海外での試合経験も豊富なオカダだけに、こうした“ヒールモード”の振る舞いもお手の物だ。
最後はきっちりレインメーカーを決めて勝利したオカダは、これで単独トップに。決勝進出争いに関して一歩リードした感がある。とはいえ、どこに落とし穴があるか分からないのが長丁場のリーグ戦の怖さでもある。仮にこのまま進んだとしても、公式戦最終日にはオカダvsケニーの一騎打ちがあるだけに、ここでケニーが勝てば同点。直接対決の結果によりケニーが決勝進出という可能性もある。今回の結果は、最終日の熱をさらに高めるものになるかもしれない。
また、この新潟大会ではEVILが鈴木みのるに勝利し、3勝目をあげて勝ち点でケニーに並んでいる。しかもEVILはオカダ、ケニーとの対戦を残しているだけに不気味な存在。まもなく折り返し地点を迎えるG1、まだまだ波乱がありそうだ。
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