旗揚げ4年目にして、東京女子プロレスが新たな飛躍の時を迎えている。このところ大会は常に満員、グループ団体であるDDTとの昼夜興行では“本体”以上の観客動員を記録することも。

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(坂崎と才木。後楽園でベルトをかけて闘うにふさわしい力量の持ち主だ)

8月26日には、今年2回目の“聖地”後楽園ホール大会が行なわれる。女子団体にとって後楽園大会はビッグマッチ。ファン層拡大の証明と言っていい。この8.26後楽園大会で、坂崎ユカが持つシングル王座「TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス」のベルトに挑戦するのが、“筋肉アイドル”としてテレビ等でもおなじみの才木玲佳だ。

文字通りのアイドルレスラーというわけだが、同時に実力派でありパワーファイターでもある。武藤敬司が校長を務める「プロレス総合学院」の一期生で、K-1ジムで学んだ蹴りも大きな武器。必殺技はタワーブリッジ(アルゼンチンバックブリーカー)である。女子といえば華麗さが持ち味と思われがちだが、才木はビジュアルとド迫力を兼ね備えたタイプだ。

今年3月、当時の王者・優宇に挑戦し、好勝負を展開したものの敗北。だがそのことで、才木はベルトへの思いを強くしたという。「東京女子で試合をするたびにプロレスが楽しくなるし、もっと強くなりたいという気持ちにさせてくれる。そういう相手がいる環境だから、この団体のベルトを獲りたいんです」2度目のタイトル挑戦は、トーナメント「東京プリンセスカップ」で優勝して決めた。しかも2回戦で優宇にリベンジ、決勝では現王者の坂崎を下している。それだけに「この勢いのままベルトを獲りたい」と才木。

チャンピオンの坂崎はコミカルな動きと変幻自在のテクニック、そしてマジカル魔法少女スプラッシュ(スワンダイブからの旋回式ボディプレス)というフィニッシュ率100%のオリジナル技も持つ。

対する才木は、トーナメントから新たにジャックハマーを投入。決勝ではシャイニング・ウィザードも繰り出し、成長ぶりを見せた。高度な空中殺法を使いこなすテクニシャンの王者と、パワフルで激しいプロレスを極めようとする挑戦者。個性がまったく違うからこそ、ベルトをかけての再戦は“聖地”にふさわしいものになりそうだ。

この大会には、女子プロレスファン以外からも注目されそうな試合がある。おフランスからやってきた沙希様とメイドのマーサ(高梨将弘っぽいが8歳の女児とのこと)、沙希様の主治医で闇医者のユキオ・サンローラン(坂口征夫ではない)によるトリオ「NEO美威獅鬼軍(びいしきぐん)」と「どらごんぼんば~ず」(辰巳リカ&黒音まほ)の対戦だ。

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(やけにビジュアルのインパクトが強いNEO美威獅鬼軍)

※PHOTO:(C)東京女子プロレス

7月30日の新宿FACE大会では、レフェリー不在状態での乱入もありNEO美威獅鬼軍が勝利。2vs3の状況に、辰巳が「コーチ」として助っ人に呼んだのが元祖ドラゴンボンバーズのメンバー・越中詩郎だった。

越中はユキオ、マーサにヒップアタックを叩き込むと「後楽園、やってやるって!」と参戦表明。辰巳&黒音と「ドリームどらごんぼんば~ず」としてリングに上がることに。こうして予想外すぎる対戦カードが決まった。

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個性あふれるタイトルマッチに加え男子の大ベテラン登場、エース・山下実優が“女子プロレス界の横綱”里村明衣子と対戦、さらに“クビドル”伊藤麻希vs10年前の地下アイドル滝川あずさの「アイドルランバージャックデスマッチ」も。8.26東京女子プロレス後楽園大会で間違いなく見られるのは、マット界屈指の異色団体による猛烈な全力フルスイングだ。

文・橋本宗洋

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