キャラクターだけでなく実力も一級品の高橋ヒロム。そのヒロムの激闘の数々からベストバウトがAbemaTVで一挙放送(8月4日(金)12時23分~)される。
新日本プロレスの選手は、海外武者修行を経て大きく成長し、新たなイメージとともにブレイクを果たすことが多い。その筆頭が“カネの雨を降らせる男”レインメーカーとなって帰国したオカダ・カズチカだ。
これに勝るとも劣らないインパクトを残しているのが、高橋ヒロムだ。海外武者修行前は、いちヤングライオン。しかし帰国してロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りすると、その異色すぎるキャラクターでファンを圧倒してみせた。
チャンピオンベルトを「ベルトさん」と呼び会話、インタビュー中に猫と化して「フシャー!」と唸りつつ人形と戯れる。6月の大阪城ホール大会でKUSHIDAに敗れ、傷ついた時には「高橋ダリル」が現れた。
このダリル、傍目には猫のヌイグルミでしかないのだが、ヒロムにはあくまでパレハ(友達)。ベッドでも遊園地でも海外遠征でも、とにかく常に一緒だった。ツイッターでも見られたその光景は、まさに仲睦まじいとしか言いようがないもの。
しかし、G1クライマックスの最中に悲劇が訪れた。ヒロムと同じロスインゴの内藤哲也との対戦を控えたバッドラック・ファレが、ダリルを奪うと引きちぎってしまったのだ。悲しみにくれるとともに、怒りのコメントも表明したヒロム。しかしその後、「D」という意味深なネーミングの新技を繰り出している。
1.4ドームではKUSHIDAを下してIWGPジュニアヘビー級のベルトを巻き、再戦では衝撃的な秒殺決着。リコシェとのタイトル戦もハイレベルなものとなった。G1が終われば、また各タイトルをめぐる闘いが活発化してくる。その時あらためて、ヒロムの実力者ぶりにもスポットが当たるはずだ。ダリルの思い出とともに...。
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