3日の内閣改造で、柴山昌彦首相補佐官とともに、小泉進次郎農林部会長が内定した「筆頭副幹事長」。「副幹事長」とは自民党のナンバー2である幹事長、幹事長代行、幹事長代理に次ぐポストだ。
通常、副幹事長には各派閥の代表者が就任し、幹事長からの指示を受けて派閥間の連絡や調整をしたり、地方自治体から集まってくる要望などを処理している。今回の自民党人事の前には22人もおり、そのトップが「筆頭副幹事長」ということになる。
3日放送のAbemaTV『AbemaPrime』で、テレビ朝日政治部の細川隆三デスクは「自民党は前回の選挙も前々回の選挙も勝ったので、今自民党の国会議員はすごく多い。誰かをどこかの役職につけなきゃいけないということで、こういう副幹事長のような役職を増やす」と説明する。
今回、進次郎氏が就任したことで注目を集めている「副幹事長」だが、細川氏によると「全然注目されない役職」なのだという。
入閣について度々取り沙汰されてきた進次郎氏だが、細川氏によると「入閣については本人もそうですし、安倍総理の方から打診しようという気もなかった」のだという。では、安倍首相はなぜ進次郎氏を筆頭副幹事長のポストに任命するのだろうか。
「勉強せいということ。幹事長、幹事長代理など、上の方の仕事を見ることになるし、色んな陳情も受ける。そういった対応だとかを勉強せいということ。ただ、36歳、当選回数3回での就任というのは早い。もしかすると、自分の下のヒラの副幹事長が先輩議員というケースが出てくる可能性がある」(細川氏)
細川氏は「筆頭副幹事長職が今後を嘱望されている人の役職だとの見方もできる」と述べるとおり、今回、過去に筆頭副幹事長を務めていた議員たちが自民党幹事長代行(萩生田光一氏)、国家公安委員長(小此木八郎氏)、官房副長官(西村康稔氏)と、重要なポストに就いている。
これから進次郎氏も"出世街道"をひた走ることになるのだろうか。
細川氏は「メディアへの露出が増えてくるかもしれない。というのも、NHK『日曜討論』などの"幹事長討論"に二階さんが出演しない場合、幹事長代行が出る。今回代行になったのは萩生田さん。出てきたら加計学園問題で野党から追及される可能性がある。そうすると代行も出ないかもしれない。次は幹事長代理が出演することになるが、今回、なんと金田元法務大臣が就任する可能性がある。これまた追及されるので出られないかもしれない。そこで、その次の進次郎さん、ということになる可能性がある」と説明した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)