プロデビュー後、無敗のまま29連勝の新記録を打ち立てた驚異の中学生将棋プロ・藤井聡太四段に憧れ、子どもに将棋をすすめる親が増えているという。スポーツ界でもスター選手が登場すれば、その選手の行ってきたトレーニングなどが注目されるのと同じ現象だ。

 ただ、それまで将棋に接点のなかった親にとって、子どもに将棋を学んでもらう上での悩みがいくつかある。「そもそも親が将棋を知らない、教えるほど強くない」「子供が強くなってきた時に相手ができない、または時間がない」「どこに将棋教室があるか分からない」などだ。これらの悩みを解決するべく、将棋教室の探し方を調べてみた。

【日本将棋連盟のWebサイトの情報を見る】

 将棋ファンがもっとも利用する情報サイトが、日本将棋連盟の公式サイトだ。この中に、将棋教室の一覧ページがある。これらの将棋教室では、将棋の技能だけではなく対局前後の挨拶などの礼儀、対局中のマナーも学ぶことができる。将棋をきっかけに礼儀正しい子に、と考えているなら将棋教室に通わせるのがよさそうだ。

 教室にもよるが、子供を将棋教室に預けている間に買い物などの家事を済ませ、将棋教室の終了に合わせて迎えにくる、といった時間の有効利用をしている親もいる。多くの教室で見学や体験を受け付けてくれるはずだ。迷っているくらいなら一度体験に行ってみるといいだろう。

【インターネット将棋教室】

 地理的に難しいということであれば、インターネット将棋教室も有力だ。距離的な問題がなかったとしても、リアルな将棋教室と併用すれば棋力向上が早まるかもしれない。「オンライン将棋教室 香」「将棋教室 - 福間健太ネット将棋教室」「久津知子の将棋教室」「ネット将棋スクール」「アゲアゲ☆将棋教室」「まなぶてらす」など、日本将棋連盟公認の指導員や女流棋士、もと奨励会員など様々な先生からネットを通じて指導を受けられる。

 検索エンジンで「将棋 インターネット 教室」などと入力すれば、さまざまな教室が出てくる。また、中倉彰子女流二段が運営する将棋教室「いつつ」でも、子ども向け全国の将棋教室・道場を検索できるページが公開されている。

 実際に駒を触らせたい、先生と直に接することで礼儀作法やマナーをしっかり教えたいということであればリアルな将棋教室。マナーなどは覚えたので棋力の向上に集中する、近くに将棋教室がない、ということであればインターネット将棋教室を活用するなど、状況に応じて選択するのも一手だ。藤井四段が将棋を始めたのは5歳のころ。お子さんの眠れる才能も今から始めれば開花するかもしれない。【奥野大児】

(C)AbemaTV

▶藤井聡太四段の次戦、順位戦C級2組の対局はこちら

第76期 順位戦 C級2組 第3戦 高見泰地五段 対 藤井聡太四段 | AbemaTV(アベマTV)
第76期 順位戦 C級2組 第3戦 高見泰地五段 対 藤井聡太四段 | AbemaTV(アベマTV)
名人戦とは、将棋界で最も格式と歴史のある「名人」のタイトル称号を懸けて行われる七番勝負。名人戦の予選は順位戦と呼ばれ、A級順位戦の優勝者が挑戦者となる。高見泰地五段 対 藤井聡太四段