新日本プロレスの大阪大会が8月5日に開催された。対戦カードの中心は、後半戦を迎えたG1クライマックスBブロックの後半戦だ。そしてここで、大番狂わせが起こった。
メインイベント、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカがEVILと対戦した。両者はこれがシングル初対戦だ。試合前からオカダ攻略に自信を見せていたEVILは、ケニー・オメガも苦しめたハードコア殺法で攻め込むと、オカダの必殺技であるレインメーカーもトドメの一撃は食らわず切り返す。
EVILの得意技「EVIL」は、柔道の大外刈りに近い形で投げ、相手の後頭部をマットに叩きつけるもの。レインメーカーをかわすと、他の技以上にEVILの体勢に入りやすいのだ。
これでオカダは6勝1敗の勝ち点12。EVILは2敗を守り10点。しかも、この日はケニーもジュース・ロビンソンに敗れている。片翼の天使を丸め込まれての負けで、やはり必殺技を研究されるのはトップレスラーの宿命か。
この結果、ケニーもEVILと同じ勝ち点10に。公式戦は残り2試合、最終戦ではオカダvsケニーも行なわれる。勝ち点だけでなく直接対決の勝敗を含め、Aブロックも決勝進出争いが混沌としてきた。
また、この大会では小島聡がSANADAに勝利し、リーグ戦初白星。SANADAはもともと全日本プロレス出身で、そこに当時トップとしていたのが小島だったという歴史がある。小島にとって、この勝利は単なるリーグ戦の1勝という以上の重みがあったようだ。さまざまな対戦カードか実現することで、こうしたドラマも生まれるのがG1クライマックスのもう一つの魅力だと言えるだろう。
熱闘続くG1クライマックスだが、今まで多くの歴史に残るベストバウトから、獣神サンダー・ライガーがベストバウトを選ぶ「獣神サンダー・ライガーが選ぶG1俺の5試合」(8月6日(日)13:00~)が放送される。こちらも合わせてチェックしよう。
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