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(アンディの写真にチョークを仕掛けて笑顔のRENA

10月15日のマリンメッセ福岡大会から、RIZINの女子GPが開幕する。49kgの8人制トーナメントで、この福岡大会で1回戦。準決勝・決勝は大晦日に行なわれる。

賞金総額1000万円、優勝賞金は700万円。榊原信行実行委員長は「女子では史上最大規模でしょう」と胸を張る。また「5年先、10年先、あるいは20年先まで、女子の最高峰のGPとして輝かせたい」と、長期にわたる女子MMAの盛り上げも意識しているようだ。

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(所属するシーザージムでの会見。榊原実行委員長、高田本部長に加えシュートボクシングのシーザー武志会長も出席)

8日8日の記者会見では、早くもRENAの1回戦の対戦カードが発表に。その対戦相手はアンディ・ウィン、アメリカのケージイベント・KOTCのチャンピオンだ。RIZINには昨年大晦日に初登場、山本美憂に勝利している。ストライカーという触れ込みだったがフィニッシュはテクニカルな腕十字で、現代MMAの選手らしいオールラウンダーと言えるだろう。

すでに日本のファンの前で試合をしているだけに、アンディの実力は伝わりやすい。榊原氏によると「RENAには“守られたくない、実力のある選手と勝負したい”という気持ちが強い」ため、このカードになったという。「どうせ相手は咬ませ犬だろ」とは言わせないというわけだ。

シュートボクシングの女子エースからMMAに挑戦しているRENAは、今回でMMA5戦目。全勝とはいえキャリアはまだ浅い。それでも、ポテンシャル、ルックス、プロ意識などあらゆる面で一流なのは疑いようがなく、高田延彦統括本部長も「RENAがRIZIN女子の扉を開けてくれた」と絶賛する。

RENA自身、MMAの実力は「まだまだ」としながらも、アンディとの対戦に「打撃はもちろん寝技でも負ける気はしない。KO・一本で勝ちたい」とコメント。開幕戦でインパクトのある勝利を収め、ファンの前で優勝宣言するのが今の目標だという。

他ジャンルからやってきて、あっという間に「RIZIN女子のアイコン」(高田本部長)となったRENAだけに、やっかみやジェラシーの対象にもなりがちだ。対戦アピールされることも多い。昨年9月に勝利している山本美憂も、GPでのリマッチを狙っているという。

それに対し「興味はないといえばないけど、トーナメントだから勝っていけば当たるでしょう」とRENA。「私の名前を出せばいいと思ってんじゃないよ、というのもあります」と、アピールに食傷気味でもあるようだ。

ただ、「今の私は客観的に見で、おいしい料理。私が他の選手だったら食いにいくと思います。これからもっと強くなりますし、今のうちに」という分析も。そして「簡単には食わせないと思ってますし、それがモチベーションになってますね」。

シュートボクシングでもデビュー当時から“女子高生ファイター”として注目され、常に「私が女子格闘技を引っ張る」と言い続けてきたRENA。追われる側、狙われる立場で闘い、そこで結果を出してきたとも言える。RIZIN女子GPは、言ってみればその真骨頂を見せる舞台だ。今年はデビュー10年の記念イヤーでもある。

榊原氏曰く、この女子GPは「出たい選手が満載」。個性的な選手が多いという。そんな中でも、やはり主役はRENAになりそうだ。

文・橋本宗洋

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