生存競争が激しい芸能界でいかに生き残るかを伝授するAbemaTV(アベマTV)の番組『芸能義塾』の11日オンエア回のテーマは「これを知ればスベるのなんか怖くない! ロケや収録を盛り上げるテクニック講座」(毎週木曜20時~21時)で、講師はスベり芸でしられるますだおかだ・岡田圭右。生徒役は、池田美優菊地亜美北原里英Niki、山地まりの5名。

この記事の写真をみる(7枚)

 番組内では、スベりがちなシチュエーションを生徒が実際に体験し、岡田が指導をしていくというスタイルを取った。一つ目はロケなどにおける「意気込みコメント」だ。ロケなどでは、何かを行う前に「意気込み」を聞かれるもの。こで盛り上げることができないと収録全体がうまくいかなくなる。メインMCが、「こいつは調子いいな」とかが分かる重要な局面である。

拡大する

 レッスンでは、動物園ロケでペンギンの餌やり体験をする際の意気込みコメントを各々が発表することになった。Nikiは、「ペンギンに負けないかわいさで頑張りたいと思います」と言ったが、岡田はダメ出し。Nikiの特徴である「関西弁」とそれに伴う「(関西人は)がめついイメージ」を利用すべきだと語った。

拡大する

 山地も無難なコメントをしたが、実はこの日、「貧乏キャラ」で売っていくことを明かしていただけに、岡田は「ペンギンの餌を隣から盗んでいこうと思います」と言うべきだと助言。となれば、「何言うてるんや!」とツッコミが入り、「実は私昔貧乏で……」と続けることができる。とにかくツッコみを入れられる発言をするというのが鉄則のようだ。

拡大する

 このレッスンで絶賛されたのが池田。けだるい雰囲気の18歳だが、「ペンギン、好きじゃないんですけど~」といきなりぶちかますと岡田は「何のために来たんだ!」とツッコむ。そこに池田は「呼ばれたから来たんですけど~」とまたもや、やる気のない返しをした。これには岡田も「OK!」と絶賛していた。

拡大する

 そして「盛り上げの3原則」も紹介されたが、一つ目は「折れない心、やりきる勇気、あとは編集よろしくね!」だ。その心を岡田はこう振り返る。

「思い切ってやった時に空回りしたり、そんな時に折れない心とやりきる勇気を持ちましょう。失敗しても、編集でカットされているから。全力でやり切れ! やることが大事。もじもじするのではなく、とりあえずやりなさい。何本も骨折ったらだいぶ上手になる」

 岡田のギャグには「See you!」というものがある。つまり「またね!」の意味なのだが、オープニングの決めゼリフでも「See You!」を使ってしまう。となれば、MCも「まだ終わってねぇよ」とツッコミができるのだ。

拡大する

 続いての滑りやすいシチュエーションはVTRの感想コメントだが、ポイントはいかに前の人と違う角度でコメントするか、である。レッスンではパンダが笹を食べる動画を見続けたが、北原の「パンダって実は目の奥が怖い。あんな可愛い見た目で、目が怖い」という発言と、池田の「パンダなんてググったらいくらでも出てくる」という投げやりな発言に太鼓判が押された。

拡大する

 そして、番組の最後に菊地から岡田に対し、娘の岡田結実に対し、何らかの助言をしているかを聞かれたが、岡田はこう答えた。

「教えない。ライバルや! 何も教えていないです。ただ、テレビ出ているのは、厳しい戦いを勝ち抜いた人である、ということは伝えています。あと、父親が父親だから最初は興味本位で使ってもらえるけど、2周目3周目は己の力で生きろ、と言ってます。あと、お前は高校生でストロングポイントは“高校”。だから安定したコメントはいらない。仲間内で流行っているものとか、その高校生目線が大事だとは伝えています」

 岡田は芸能人が生き残るためには「唯一のキャラ」「ストロングポイント」こそ重要であると再三述べていたが、過去に「スベり芸」の芸人だけで番組をしたところ、番組が成立しなかったことがあったという。その時に、スベり芸人は1番組1人でよく、同様にインテリ芸人も1番組1人でいいと改めて感じ、キャラづくりの徹底を5人に呼び掛けた。

(c)AbemaTV

【無料】芸能義塾大学 - Abemaビデオ | AbemaTV(アベマTV)
【無料】芸能義塾大学 - Abemaビデオ | AbemaTV(アベマTV)
見逃した芸能義塾大学を好きな時に何度でもお楽しみいただけます。今ならプレミアムプラン1ヶ月無料体験を実施しています。
この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(7枚)