今年、旗揚げ20周年のDDTは、上半期にさいたまスーパーアリーナ大会や東京ドームでの路上プロレスを成功させてきた。そして8月20日には、恒例の両国国技館大会を開催する。

(タッグ王座に挑戦するHARASHIMAと丸藤)

メインイベントは竹下幸之介に遠藤哲哉が挑むKO-D無差別級選手権。竹下が22歳、遠藤が26歳、ともに2012年デビューという若い選手同士のタイトルマッチだ。とはいえ竹下はエース・HARASHIMAから王座奪取、遠藤は両国メイン進出者決定トーナメントを制しており、文句なしのトップ対決。しかも両者は元タッグパートナーという因縁があり、4月には後楽園ホールで60分フルタイムドローの死闘を繰り広げている。

鍛え上げた肉体、難易度も危険度も説得力も高い闘いぶりなど、竹下と遠藤が現在のDDTを代表する選手であることは間違いない。20周年の両国大会は、総決算であると同時に現在形、そして未来を見せるものになりそうだ。これまで、DDTのシングル王座戦といえばHARASHIMAや飯伏幸太、ケニー・オメガといった選手たちが争ってきた。そのイメージを自分の試合で一新したいという目論見も、竹下にはあるようだ。

一方、その対極とも言える、高木三四郎vs男色ディーノのシングルマッチも。これはディーノが勝てばDDTのリングにおける全権をディーノが獲得、高木が勝った場合はゲイレスラーであるディーノ(40歳)が結婚しなければならないというルール。試合時間が経つにつれて公認凶器が追加されていく試合形式だが、この2人だけに単なる武器ではなく、精神的揺さぶりをかけるアイテムが登場する可能性もある。こちらはDDTの“文化系プロレス”の部分を象徴するカードだ。

さらに、ビッグマッチならではの豪華カードとして、HARASHIMAがノア・丸藤正道とタッグを結成。入江茂弘&樋口和貞のタッグ王座に挑戦する。「DDTをもっと盛り上げるため」丸藤と組むことにしたというHARASHIMA。丸藤も「ゲスト参戦で終わるつもりはない」と語っており、チャンピオンになればDDTのトップ戦線で闘っていく展開もありうる。

他にも6人タッグ王座戦、新設された5vs5の10人タッグ選手権、W-1の黒潮“イケメン”二郎も参戦と、今年もバラエティ豊かなラインナップの両国大会。本戦前のアンダーマッチを含め総勢60人近い選手(一部、選手ではない者も試合に登場)による、DDTらしさ全部のせの大サービスを堪能したい。

文・橋本宗洋

格闘チャンネル | AbemaTV(アベマTV)
格闘チャンネル | AbemaTV(アベマTV)
AbemaTVの格闘チャンネルで現在放送中の番組が視聴できます。
見逃した格闘の番組が見放題 - Abemaビデオ | AbemaTV(アベマTV)
見逃した格闘の番組が見放題 - Abemaビデオ | AbemaTV(アベマTV)
見逃した格闘の番組や、、「K-1 WORLD GP 2016(録画)」、「K-1特別番組」、「PANCRASE 2016-2017 (録画)」、「K-1特番 2017(録画)」、その他多くの人気作品を好きな時に何度でもお楽しみいただけます。今なら1ヶ月無料体験を実施しています。