21日、お披露目から丸2年を迎えたNGT48が、2年前と同じ「みなとぴあ」を会場に、お披露目2周年スペシャルライブを開催した。
今回のライブは2019年に新潟開港150周年記念事業のプレイベントとして新潟市をはじめとする自治体の協力のもと開催され、合間には米山隆一新潟県知事、篠田昭新潟市長も出席のもと「みなとまち新潟」の新ブランド「Nii port」及び「TEAM Nii port」の立ち上げ発表会見も行われた。地元貢献を活動テーマのひとつに掲げるNGTのメンバーも、積極的に応援していく。
そして2nd公演が残り1曲になった際、北原里英から「私、北原里英は、NGT48を卒業します」と突然の発表が行われ、会場のファンのみならず、知らされていなかったメンバーも絶句。ともにNGT48 を引っ張ってきた荻野由佳は、その場に泣き崩れるなど、涙まじりのパフォーマンスとなった。
北原の卒業は来年春ごろを予定しているという。
ライブ終了後の北原の囲み取材の模様は以下のとおり。
ーー卒業を決めた経緯は?
北原:AKB48も10年目で、いつかは卒業しないといけないなとずっと思っていて、その中でここ最近のNGT48は成長が目紛しく、凄いスピードで成長していてすっかり頼もしいと思えるようになりました。私がいなくなってもみんなの力だけで大丈夫なんじゃないかなと思って卒業を決めました。
ーー具体的にはいつ頃から考えていましたか?
北原:本当に最初に意識したのは、5年前にあっちゃん(前田敦子)が卒業した時で、その時にいずれ卒業するんだなと思ってからは、私もずっとお芝居をするのが夢だったので、いつかはお芝居の仕事をできるようになればいいなとずっと考えるようになりました。
ですが今の活動が楽しく、なかなか決断できないまま進んできたのですが、本当にここ最近になって卒業を発表しようと決意しました。
ーーNGT48での2年はどんな2年でしたか?
北原:あっと言う間で、すごい楽しく、NGT48としての活動がキャプテンとしてもすごくやりがいがあったので、本当はもっともっとみんなと歩んでいきたいなという気持ちもあったし、これから先の景色をみんなと見たいなと思っていたんですけど、先輩が卒業することで後輩が成長して伸びていくというシーンを今までずっと見てきたし、自分も先輩の卒業で感じてきたので、後輩のためにも卒業しようと決めました。
ーーメンバーの選考にも関わっていましたが、NGT48メンバーはどんな存在ですか?
北原:一からNGT48というグループ造りに参加してきて、メンバーもオーディションで合格する前から知ってきて、本当に思い入れが強くて、娘みたいな存在です。
ーーメンバーには残りの期間でどんなことを伝えていきたいですか?
北原:自分はキャプテンとしては言葉は多くなく、キビキビ言うようなタイプではないんですが、残りの期間はもうちょっと多くの言葉を掛けていきたいです。そして行動で示せるようなキャプテンで最後までありたいと思います。
ーーNGT48にとって地域密着という一つのテーマがありましたが、新潟とNGT48をこの2年間どうみましたか?
北原:ここまで地域密着型の活動を行ってきたAKB48グループは他になかったので、始まる時はどういう風に進んで行くのかなと思っていたのですが、想像以上に地域の方との関わりが深くなってきて、昨日も長岡市で握手会を行ったのですが、地元の方がたくさん来てくださって、「握手会にはじめてきました」っていうおじいちゃんおばあちゃんや、小さいお子さんを連れたご家族が来てくれて、本当にNGT48が新潟に根付いて来ているなと実感できました。
私もこの2年間で本当に新潟のことが大好きになったので、NGT48は卒業するのですが、一人の活動になってからも何とかして、ずっと新潟県と関わっていきたいなという思いがすごくあります。
ーー今後のスケジュール、やりたいことを改めてお願いします。
北原:AKB48に入る前からの夢であった女優さんを目指して、ゼロからのスタートになるのですが、お芝居を中心に活動をしていければいいなと思っています。
そして自分の活動が、少しでもNGT48の為になるように、キャプテンをやっていたという事に恥ない活動をしていけたらなと思っています。
ーーステージでの発表後、メンバーからどんな言葉を掛けられましたか?
北原:みんなには内緒にしていたのですが、自分が思っていた以上にみんな泣いて悲しんでくれて、すごく複雑なんですが嬉しかったです。
これからのNGT48のことを不安に思っていたり、「卒業はまだ早いですよ」「まだ若いですよ」と言ってくれたりしました。みんなの事を本当に頼りにしているので、私がいなくても大丈夫だと思っているんですが、「まだいてほしい」と言ってもらえた事は嬉しかったです。
ーーファンに向けてのメッセージ
北原:突然の発表になってしまい申し訳ありません。
ここまで本当にたくさんの方の力を借りて、発表をする事ができたので、これからは一人の北原里英として、立派に歩んでいこうと思いますので、NGT48、AKB48グループではなくなっても応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
(C)AKS