RENAを筆頭に女子への注目度が高まる一方のRIZINで、初の女子GPが開催される。スーパーアトム級(49kg)の8人制トーナメントで、1回戦を10月15日の福岡大会で実施。準決勝・決勝は大晦日に行なわれる。
RIZINの常連選手が海外の強豪を迎え撃つ形となるこのトーナメントには、RENAと山本美憂の出場が決定。日本からはもう1枠、女子MMAイベントDEEP JEWELSの代表も参戦する。
その枠をかけ、DEEP JEWELSの新宿FACE大会(8月26日)で対戦するのが、石岡沙織と浅倉カンナだ。
JEWELSの旗揚げ戦でもメインに登場している石岡は、現在の日本女子MMAを代表する選手の1人。結婚、出産を経てリングにカムバックし、4月のRIZIN横浜大会では一本勝ちを収めている。対する浅倉は次世代を担う19歳の新鋭。昨年末のRIZIN初参戦では敗れたが、4月大会では勝利し、現在2連勝中だ。
若さ、勢いといった面では浅倉が上か。しかし石岡にはここ一番で見せる勝負強さ、相手を仕留めるフィニッシュ力がある。
「トーナメント出場がかかっているので緊張も大きいんですけど、それはいい緊張感。若さと勢いを見せて勝ちたいです」と浅倉が言えば、石岡は「普通にやって普通に勝ちます。しっかり実力差を見せたい」と余裕を感じさせるコメント。
高田延彦・RIZIN統括本部長曰く「この試合からトーナメントは始まっていると言っていい」。またDEEP JEWELS代表は“叩き上げ枠”とも言えるだけに、コアなファンからの期待も大きなものになりそうだ。
文・橋本宗洋